時代と共に変化するスーパーカーという言葉【新米編集長コラム#18】

公開 : 2025.02.11 15:05

販売するほうも、より上質なサービスが求められる

こうしたスーパーカー、言い換えるならばプレミアムモデルたちを販売するほうも、より上質なサービスが求められていて、それを強く感じたのがだいぶ旧聞に属し恐縮ではあるが、昨年11月4日に富士スピードウェイで開催された『コーンズ・デイ2024』である。

コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの沿革を公式ホームページで確認すると、1961年に『英国ロールス・ロイス&ベントレー・カーズ社の輸入権を獲得』とあり、2024年には自動車販売60周年を迎えた老舗中の老舗ディーラーだ。

エアレースパイロット室屋義秀さんによるエアショーも開催。ホームストレート上を駆け抜けた。
エアレースパイロット室屋義秀さんによるエアショーも開催。ホームストレート上を駆け抜けた。    平井大介

自動車部門であるコーンズ・モータースは現在、ベントレー、フェラーリランボルギーニポルシェ、ロールス・ロイス、シンガーを扱う一方、『コーンズ・モーメント』と銘打ち、『クルマで楽しいを創る』をコンセプトに様々なモーメント、特別な体験を関連会社のCPSと共に生み出しており、このコーンズ・デイもその一環となる。

イベント自体はサーキット走行が主体のものだが、パレードランを富士スピードウェイ逆走(!)で行ったのには驚いた。またミシュランガイドに登場するような名店の出店があったり、エアレースパイロット室屋義秀さんのエアショーがあったりしたのは驚愕した。これは単なるディーラーイベントの規模ではない! と。

その規模感は写真でもご確認頂きたいが、これだけ看板の大きい老舗ディーラーであってもここまでやる必要があるのかと、求められるサービスの大きさに、競争の激しさや時代の変化を感じずにはいられない。

昨年フェラーリがF80を発表した際、GTO、F40F50、エンツォ、ラ フェラーリの歴代モデルをこれまでの通称『スペチアーレ』ではなく『スーパーカー』と呼んでおり、スーパーカーという言葉はどうやら世界に浸透しているようだ。もしこれが日本の影響だとすれば、かつてBBとカウンタック、どっちの最高速が上なのか一喜一憂していた元スーパーカー少年としては、どこか誇らしくも感じるのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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