中古で探す最高のオフロード車 16選 大自然に立ち向かう高性能モデル

公開 : 2025.03.09 18:25

トヨタFJクルーザー

トヨタはゼロ年代初期のレトロフューチャーのトレンドに乗り遅れたが、FJクルーザーは待つ価値のある1台だった。

FJは他のランドクルーザーシリーズと同様に性能と信頼性が高く、かつてのFJ40を彷彿とさせる外観も愛嬌がある。英国では正式販売されたことはないが、輸入車は豊富で、中古車価格は1万5000ポンド(約290万円)からである。

トヨタFJクルーザー
トヨタFJクルーザー

ハマーH3

好き嫌いは別として、ハマーは自動車デザインの1つの定番である。これほど人々の注目を集める(あるいは眉をひそめられる)クルマは、世界にもほとんど例を見ない。新型のEVバージョンの成功は、その不朽の魅力を証明している。

外観はさておくとして、H3にはまだ多くの魅力がある。60度の優れたアプローチアングルを持ち、60cm以上の水深を走破できる。

ハマーH3
ハマーH3

オンロードではまったく使い物にならないが、その点はクラシックなランドローバーも同様だ……。

ランドローバー・レンジローバー(P38a)

これはレンジローバーシリーズの厄介者であり、最も短い寿命と、信頼性の低さで定評がある。

しかし、きちんと機能するときは素晴らしい働きをするし、モダンクラシックな存在として1万ポンド(約200万円)を超える価格も納得できる。1000ポンド(約20万円)以下の故障車はレストア候補としては興味深いだろう。

ランドローバー・レンジローバー(P38a)
ランドローバー・レンジローバー(P38a)

ダチア・ダスター

1500ポンド(約30万円)からという価格のダスターは、側溝に落としてしまっても気にならないほど安い。しかし、その実力は非常に高いので、側溝にハマることはないだろう。

ダスターはルーマニアのダチアが販売している小型SUVで、四輪駆動のディーゼル車を選べば、走れない場所を探す方が難しいだろう。本物のラリーの血統を引き、シュノーケルなどの専門的な装備もたくさん売られている。

ダチア・ダスター
ダチア・ダスター

メルセデス・ベンツ・ウニモグ

単に地形を横断するだけでなく、地形を制覇したいなら、このクルマが最適だ。

性格には、ウニモグは乗用車ではない。運転するには基本的に大型自動車免許が必要だ。しかし、四輪駆動車としては最高にクールで高性能だ。比較的新しいモデルで3万ポンド(約580万円)程度を見込んでおこう。

メルセデス・ベンツ・ウニモグ
メルセデス・ベンツ・ウニモグ

スズキ・グランドビターラ

第3世代のグランドビターラ(JT型、日本名:エスクード)は、当時においては平均的なクルマであったが、実は隠し球があった。標準装備として、センターデフのロック機能と低速ギアを備えた本格的なフルタイム4WDシステムが搭載されているのだ。これは、2000年以降に製造された量販SUVとしては珍しい特徴である。

そのため、グランドビターラで荒れた道を走ることは、特にオフロードタイヤをしっかり装着すれば、それほど難しいことではない。サスペンションリフトキットも販売されているが、そのような改造はオンロードでの走行性能を損なう可能性が高い。

スズキ・グランドビターラ
スズキ・グランドビターラ

英国では3ドアまたは5ドアのボディから選択できるが、機動性を重視するなら、トランクスペースがかなり狭くなるものの、小さい方のボディを選ぶことになる。

4種類のエンジンが用意されていたが、スズキ独自の2.4Lガソリンエンジンか、ルノーから拝借した1.9Lディーゼルエンジンを選ぶのが得策だろう。それより小さいエンジンでは、快適に走るにはやや非力すぎる。

英国の中古車価格は、使用期限を大幅に過ぎたものであれば1000ポンド(約20万円)以下から、走行距離の少ない後期のモデルであれば7000ポンド(約130万円)程度までと幅広い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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