ボルボ 改良新型『XC60』欧州で発売、約920万円から 内外装リフレッシュ、乗り心地も改善へ

公開 : 2025.04.09 07:45

ボルボは一部改良を施したミドルサイズSUV『XC60』を欧州で発売しました。ベストセラーモデルとしての魅力を維持するべく、デザインを刷新。タッチスクリーンを大型化して使い勝手を向上させています。

ベストセラーモデルが一部改良

ボルボは改良新型の『XC60』を欧州で発売した。英国価格は4万9240ポンド(約925万円)から。

現行世代のXC60は2017年に発売され、ボルボのベストセラーモデルとなっている。その魅力を維持するべく、今回の改良では内外装と足回りに変更が加えられた。英国での納車は今年第3四半期に開始される予定だ。

改良新型ボルボXC60
改良新型ボルボXC60    ボルボ

大きな変更点は外観で、最新型XC90と同様の新しいフロントグリルが採用され、リアライトもダークな色合いとなる。また、新しいホイールデザインも採用された。

インテリアでは、より大型の11.2インチインフォテインメント・タッチスクリーンを搭載している。米クアルコム社の高性能チップを内蔵し、入力に対する反応が以前の2倍速くなり、グラフィックも鮮明になったという。

上質な内装材を使用し、ノルディコ(Nordico)の合成皮革とヘリンボーンパターンのファブリックの組み合わせなどが用意される。

パワートレインは変更されておらず、欧州仕様では最高出力250psのマイルドハイブリッド、または350psと455psの2種類のプラグインハイブリッドから選択できる。

コイルスプリング式サスペンション装着車では、乗り心地を向上させるという新しいダンパーが採用されるが、エアサスペンション車の仕様は変更されない。

EVのEX60(来年発売予定)のデビューを控えている中、ボルボがエンジン搭載のXC60にアップデートを施したのは、当分の間、販売を継続するためと考えられる。

実際、ボルボの元CEOであるジム・ローワン氏は以前、大型のXC90について、需要次第では2030年以降も販売を継続する可能性があると示唆していた。

「当社は2020年代中にEVに移行する準備はできていますが、市場のインフラや顧客の受け入れ態勢がまだ十分でないのであれば、あと数年は待つことも考えられます」と同氏は述べた。

「EVへの移行は直線的なものではありません。顧客と市場はそれぞれ異なるスピードで動いているため、移行のどの段階にあっても、顧客ニーズや状況に合ったボルボ車を提供できるよう、ハイブリッド車への投資を継続していきます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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