【各部に初期モデルのイメージ】メルセデス・ベンツとモンクレールがコラボ!過去と未来を繋ぐGクラス限定車を日本に4台導入

公開 : 2025.04.09 11:05

メルセデス・ベンツ日本は4月4日、『Gクラス』の特別仕様車『Gクラス・パスト・トゥ・フューチャー』を発表しました。全世界20台限定で、日本へは4台が割り当てられています。実車を取材した内田俊一のレポートです。

G450d(SGI)をベースにした特別仕様車

メルセデス・ベンツ日本は4月4日、『Gクラス』の特別仕様車『Gクラス・パスト・トゥ・フューチャー(Past II Future)』を発表。全世界20台限定で、日本へは4台が割り当てられた。価格は3000万円となる。

『G450d(SGI)』をベースにしたこの特別仕様車は、メルセデス・ベンツとファッションブランドのモンクレール(MONCLER)とのコラボレーションからなるコンセプトモデル、『プロジェクトGクラス・パスト・トゥ・フューチャー』からインスピレーションを受けたクルマだ。

日本には4台導入される特別仕様車『メルセデス・ベンツGクラス・パスト・トゥ・フューチャー』。
日本には4台導入される特別仕様車『メルセデス・ベンツGクラス・パスト・トゥ・フューチャー』。    内田俊一

2023年に発表されたコラボレーションの第1弾『プロジェクト・モンドG』は、モンクレールの特徴的なダウンジャケットを纏わせたモデル。そして2024年10月に第2弾となる『プロジェクトGクラス・パスト・トゥ・フューチャー』を公開。

このプロジェクトには日本のファッションデザイナーであり、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクターであるNIGO氏も参画。モンクレール・ダウンジャケットの特徴的なキルティング美学と、1979年にデビューしたGクラスのデザインエッセンスを融合させたコンセプトモデルであり、同時に発表されたのが『Gクラス・パスト・トゥ・フューチャー』なのである。

過去と未来を組み合わせた車名

『パスト=過去』と『フューチャー=未来』を組み合わせた車名の通り、初期のGクラスを感じさせる部分がいくつも見られる。そのひとつはフロントグリルだ。特別色のマヌファクトゥル(MANUFAKTUR)ナイトブラックマグノを使用することで、初代Gクラスのフロントフェイスを感じさせている。このカラーはホイールハウスを含めた下まわりのステップやホイールなどにも使われ、全体を引き締めた印象としている。

また、リアに背負ったスペアタイヤカバーも従来のハードケースではなく、初期のものと同じソフトカバーを採用し、そこにだけメルセデス・ベンツとモンクレールのコラボレーションロゴが配された。

スペアタイヤカバーも従来のハードケースではなく、初期のものと同じソフトカバーを採用。
スペアタイヤカバーも従来のハードケースではなく、初期のものと同じソフトカバーを採用。
    内田俊一

もちろんインテリアも同様で、チェックパターンのファブリックとレザーが組み合わされたシートは、初代Gクラスに使用されたものを再解釈したもの。助手席前に備わる初期から現代まで変わらずにあるグラブハンドルには、『Past II FUTUE』の文字が刻まれている。また、センターコンソールには『ONE of 20』の文字が刻印され、特別な1台であることを印象付けている。

前述したホイールは18インチ5スポークで、プロフェッショナルラインを選ぶと装備される。通常はシルバーだが、特別仕様ということでブラックだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×