ルノー新型『5ターボ3E』予約受付開始 1980台限定、約2500万円から 超高性能ハッチバック

公開 : 2025.04.25 06:45

ルノーは新型高性能EV『5ターボ3E』の予約受付を開始しました。世界1980台限定で、価格は約2500万円から。最高出力540psのリアモーターにより、0-100km/h加速3.5秒以下を誇ります。

「小さなスーパーカー」

ルノーの新型高性能EV『5ターボ3E(5 Turbo 3E)』の予約受付が開始された。1980台限定で、英国価格は13万5000ポンド(約2560万円)から。

1980年の5ターボの電動版として位置づけられ、ルノーは「ミニ・スーパーカー」というまったく新しいセグメントを創造したと述べている。

ルノー5ターボ3E
ルノー5ターボ3E    ルノー

ルノー・グループのデザイン責任者であるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏は、「基本的に何の制約もありませんでした。現在、ルノー・グループのデザインは非常に良い時代を迎えていると思います。わたし達の夢はすべて実現しつつあり、このようなプロポーションの小さなクルマを作るのは夢のようです」と語った。

同氏によると、新型5ターボ3Eは、開発においてデザイナーとエンジニアの役割を逆転させたことによって実現したという。

「エンジニアが手をつける前に、まずわたし達がクルマをデザインし、その後エンジニアがそれを実現してくれました。通常であれば、その順序は逆になるはずです」

新型5ターボ3Eは、小型ハッチバックのルノー5 Eテックをベースにしているが、特注のプラットフォーム、独自のボディワーク、インホイールモーターを備えている。

これらを組み合わせることで、ホイールトルクは約490kg-m(4800Nm)に達するとのことだが、実際に路面に伝わるトルクはその10%程度と思われる。最高出力は540psを謳う。

0-100km/h加速は3.5秒以下、0-200km/h加速は9.0秒以下、サーキット専用モードでの最高速度は270km/hに達する。

高度な温度管理システム搭載

後輪に内蔵されるインホイールモーターは、従来型のモーターよりも素早く動力を伝達できるほか、各車輪をより精密に制御し、「大幅」な軽量化と省スペース化が可能になると言われている。

AUTOCARが取材で得た情報によると、このインホイールモーター技術は英国のプロティアン・エレクトリック(Protean Electric)社が開発したもので、電子制御ディファレンシャルは不要とのことだ。

ルノー5ターボ3E
ルノー5ターボ3E    ルノー

70kWhバッテリーも俊敏性を重視して配置され、「素晴らしい」ドリフト能力を持つとルノーは主張している。専用のドリフトモードやラリーカースタイルのハンドブレーキも装備される。

航続距離は400kmだが、ルノーはサーキットで全開走行した場合、15分から20分しか持たないと認めている。

高度なバッテリー温度管理システムにより、最高速度270km/hでサーキットを走行した後、350kWで急速充電を行い、15分で15%から80%まで充電することが可能だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    役職:ソーシャルメディア・エグゼクティブ
    AUTOCARのSNS担当として、X、YouTubeショート、インスタグラムなどの運営を任されている。以前は新聞紙や雑誌に寄稿し、クルマへの熱い思いを書き綴っていた。現在も新車レビューの執筆を行っている。得意分野はEVや中古車のほか、『E』で始まるBMWなど。これまで運転した中で最高のクルマは、フォルクスワーゲンUp! GTI。 『鼻ぺちゃ』で間抜けなクルマだったが、家族の愛犬もそうだった。愛さずにはいられないだろう。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事