キュートなヒョンデ『インスター』がサイバーパンクなレース仕様に!? 刺激たっぷりコンセプトモデル

公開 : 2025.04.04 19:45

ヒョンデは、新型のコンパクトEVシティーカーの『インスター』をベースにワイルドなホットバージョンを製作しました。その名も、インスターとステロイドを合わせた造語『インステロイド(Insteroid)』です。

気になる市販化の見込みは?

ヒョンデは、キュートな外観のコンパクトEV『インスター』を未来的なホットハッチとして生まれ変わらせた。過激なスタイリングと剥き出しのインテリアは、ビデオゲームからインスピレーションを得ている。

このコンセプトカーの車名である『インステロイド(Insteroid)』は、インスター(Inster)とステロイド(steroid)を組み合わせた造語だ。昨年公開のRN24コンセプトに続く高性能モデルである。

ヒョンデ発、未来的なホットハッチ『インステロイド(Insteroid)』
ヒョンデ発、未来的なホットハッチ『インステロイド(Insteroid)』    ヒョンデ

エクステリアとしては、ヒョンデのWRCマシンをモチーフに、ワイドなボックス型フェンダー、ルーフスクープ、巨大なリアウイングを装着している。

インテリアは簡素化され、深くセットされたバケットシート、ロールケージ、油圧式ハンドブレーキを装備し、このクルマのパフォーマンスをほのめかしている。

また、真空管式アンプを備えた大きな「ビートハウス」サウンドシステムが搭載され、随所にスペースインベーダー風のエイリアンが描かれている。

インステロイドの技術的詳細はまだ発表されていないが、RN24コンセプトはアイオニック5 Nから借用した最高出力650psのデュアルモーターを搭載していた。

ヒョンデ欧州部門のチーフ・デザイナーであるエドゥアルド・ラミレス氏は、「インステロイドは、ドリームカーの概念を現代風にアレンジしたものです。インスピレーションを与え、熱狂を生み出すようにデザインされています」と語った。

ヒョンデは公式にはインステロイドをコンセプトカーとしているが、その存在は、コンパクトEVの高性能バージョンを量産化したいという同社の意欲を浮き彫りにするものだ。実際、ヒョンデはインステロイドについて「間もなく発売予定のインスター・クロスに続く、人気モデルの新たなステップ」と認めている。

商品企画責任者であるパオロ・グネロ氏は昨年、AUTOCARの取材に対して、顧客の需要があればインスターのさらなる派生モデルについても検討されるだろうと語った。

また、グネロ氏は「正直なところ、わたしはクルマ好きです。スポーティさだけでなく、能力面でも、もう少しスパイスの効いたクルマが出てきたら嬉しい。しかし、わたしは市場とは違いますし、市場には従わなければなりません。動向を見極める必要があります」とコメントした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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