もはやクーペ以上の総合力 アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(2) クラスベストへ躍進

公開 : 2025.06.06 19:10

全体が生む充足感 クラスのベストチョイス

操縦性のシャープさは、クーペのヴァンテージより2%ほど減じている。興奮を追求するなら、911 カブリオレの方が勝るだろう。流暢な体験でいえば、ローマスパイダーの方が優れるだろう。

しかし、ヴァンテージ・ロードスターの走りも十二分に素晴らしい。ここへ、スタイリングやサウンド、インテリア、オーバーステア傾向の特性など、クルマ全体で結実する充足感を踏まえると、より強く共感せずにいられない。価格設定にも納得できる。

アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(欧州仕様)
アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(欧州仕様)

魅力に満ち溢れ、弱点と呼べるものは殆どない。このクラスのベストチョイスだと評価しても、過言ではないように思う。

◯:ソフトトップを開いたエレガントな姿 クーペと遜色ない操縦性 オープン状態で一層堪能できる個性
△:フェラーリポルシェのライバルよりは重い 明らかに狭い荷室

アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(欧州仕様)のスペック

英国価格:18万1500ポンド(約3539万円)
全長:4495mm
全幅:1980mm
全高:1275mm
最高速度:325km/h
0-100km/h加速:3.6秒
燃費:8.1km/L
CO2排出量:279g/km
車両重量:1730kg
パワートレイン:V型8気筒3892cc ツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:665ps/6000rpm
最大トルク:81.4kg-m/2750-6000rpm
ギアボックス:8速オートマティック(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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