むしろ魅力なチープさとアンバランスさ ポンティアック・グランプリ(2) 5.8L V8でも162ps!

公開 : 2025.06.22 17:50

想像以上にロンドンを身軽に走り回れる

5.8L V8エンジンはシルキーに回り、3速ATのシフトチェンジはシームレス。渋滞気味のロンドンを、想像以上に身軽に走り回れる。マコーマックは、1990年代のロールス・ロイスのようだと、走りへ魅了されている。

パワーは低いが、トルクは太い。都会の喧騒を、悠々と掻き分けられる。環境規制で最高出力が犠牲になった1970年代のアメリカ車だが、どれだけのアメリカ人が、実際に遅くなったと感じたのだろうか。その余力に、疑問が湧く。

ポンティアック・グランプリ(4代目/1973〜1977年/英国仕様)
ポンティアック・グランプリ(4代目/1973〜1977年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

少し醜く悪びれた感じは、クエンティン・タランティーノ氏の映画に登場する、チンピラとイメージが重なる。週末のゴルフコースへ快適に移動できるが、深夜の港湾施設にも馴染みそうだ。大きな帽子を深く被って、感情のままに走らせるのも似合うだろう。

「買ったのは良いんですが、これからどうすべきか悩んでいるんです。こんなに状態は良いのに、価格は2万ポンド(約390万円)にもなりません。自分は、本当にこれへ夢中なんですよ」。上品な笑顔で、打ち明けてくれた。

協力:デューク・オブ・ロンドン社

ポンティアック・グランプリ(4代目/1973〜1977年/英国仕様)のスペック

英国価格:5000ポンド(新車時)/2万ポンド(約390万円/現在)以下
生産数:85万6818台
全長:5486mm
全幅:1829mm
全高:1295mm
最高速度:181km/h
0-97km/h加速:12.8秒
燃費:4.6km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1835kg
パワートレイン:V型8気筒5798cc 自然吸気OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:162ps/4000rpm
最大トルク:38.6kg-m/2000rpm
ギアボックス:3速オートマティック(後輪駆動)

マックス・エドレストン(Max Edleston)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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