鬱蒼とした雑木林に眠る希少なクラシックカー 20選 ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.06.22 18:25
米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、1990年代のクルマを中心に扱う『コリンズ・オート・サルベージ』を探索し、雨の中で見つけた興味深い車両を紹介します。
もくじ
ー雨の中で見つけた興味深い廃車たち
ーフォード・マスタング
ーフォードLTD(1978年)
ーキャデラック・セビル(1985年)
ーペースアロー(1984年)
ーシボレー・コルヴェア
ーシボレー・エルカミーノ(1977年)
ーフォード・フェアレーン(1959年)
ープリマス・ヴァリアント(1965年)
ーシボレー・モンテカルロ(1977年)
ープリムス・フューリー(1972年)
ープリムス(1949年)
ーメルクール・スコーピオ
ーカプリ
ーポンティアック・ル・マン(1979年)
ーフォード・マーベリック
ーフォード・フェアレーン(1958年)
ーフォード・エコノライン
ートヨタ・セリカGT
ービュイック・エレクトラ・パーク・アベニュー(1982年)
ーシボレー・ベルエア(1962年)
雨の中で見つけた興味深い廃車たち
米国ジョージア州オーバーンには、1000台近くのクルマが並ぶ『コリンズ・オート・サルベージ(Collins Auto Salvage)』というジャンクヤードがある。
ここでは、最近よく見かける廃車置き場のようにクルマがきれいに積み重ねられているのではなく、あちこちに散らばっている。つまり、思わず探検したくなるような場所なのだ……。

数年前、雨の降る11月の朝、我々取材班は現地を訪れ、雑草が生い茂る中を探索して回った。そこで見つけた、素晴らしいクラシックカーのコレクションを紹介しよう。
フォード・マスタング
この初代フォード・マスタングは、コリンズ・オート・サルベージに長年保管されていたため、今やかなりの部品が取り外されている。フェンダーとトランクリッドは錆びていて、ほとんど使い物にならない。価値のある部品は、フロントガラスくらいしか残っていない。おそらく、この記事が掲載される頃には、もう破砕機に投入されているだろう。

フォードLTD(1978年)
このヤードの在庫の大部分は1990年代以降のものだが、1970年代のクルマもいくつか見つかった。この素晴らしい1978年型フォードLTDランドーもその1つ。ナンバープレートによると、1993年を最後に走行していないはずだが、4本のタイヤすべてにまだ空気が入っていたのは不思議だ。
LTDは全長5.18m、重量1764kgとかなり大柄だった。しかし、このようなサイズのクルマはすぐに時代遅れとなってしまい、1978年型のLTDでは全長が17.8cm短くなり、重量も318kg軽量化されている。

キャデラック・セビル(1985年)
1980年のキャデラック・セビルは、傾斜したリアデザインが目を引くクルマだ。1930年代のセダンを彷彿とさせる特徴的なリアエンドは、ダイムラーDS420に似ており、ドイツからの輸入車を購入する若い世代をターゲットにしていた。
1980年から1986年までに20万台が生産されたが、ジャンクヤードではほとんど見かけないため、この1985年型は希少な存在となっている。

ペースアロー(1984年)
印象的な黄色とオレンジのストライプを特徴とするこの1984年型ペースアロー・レクリエーショナル・ビークルは、ドラマ『ブレイキング・バッド』の第1シーズンに登場した移動式ドラッグラボと同じような外観をしている。ただし、劇中でウォルター・ホワイトとジェシー・ピンクマンが “薬” の調合に使っていたのは、実際にはフリートウッド・バウンダーである。


































