【スーパーカー超王が斬る】ついにラストイヤー!R35型日産GT-Rこそ日本を象徴するスーパースポーツ

公開 : 2025.06.18 11:45

2025年モデルを最後に生産が中止されるR35型日産GT-Rに、スーパーカー超王こと山崎元裕が試乗します。日本のスーパースポーツヒストリーに確かな足跡を残した、その最終進化像をじっくり味わいました。

常にGT-Rファンの心を刺激し続けてきた

2007年に誕生し、これまで日本を代表するスーパースポーツとして世界にその名を轟かせてきた『日産GT-R』。

先行開発のスタートから数えれば、実に25年もの長き時間を生きたGT-R、すなわちR35型GT-Rは、その間モデルイヤーを重ねるたびに、より魅力的な進化型をリリース。常にGT-Rファンの心を刺激し続けてきた。

2007年に誕生したR35型日産GT-Rも、2025年モデルを最後に生産中止となる。
2007年に誕生したR35型日産GT-Rも、2025年モデルを最後に生産中止となる。    平井大介

2014年モデルでは、ハイパフォーマンスの頂点を極めた『ニスモ』も新設定され、当時のニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおける量産市販車の最速ラップタイムを更新。このニスモもまた、2024年モデルまで標準仕様と同様にエアロダイナミクスや4WD制御を改善するなど、積極的な進化策が施されていた。

だがそれに前後して日産からは、2025年モデルを最後に、R35型GT-Rの生産が中止されることが発表される。そこで今回は、日本のスーパースポーツヒストリーに確かな足跡を残した、R35型GT-Rの最終進化像を味わってみることにした。試乗車は『プレミアム・エディションTスペック』だ。

2022年モデルで初設定されたこのモデルでは、専用となるカーボンセラセラミックブレーキの標準装備や、さらなるボディ軽量化などが進められたほか、2025年モデルではピストンリングやコンロッド、クランクシャフトなどのエンジン構成部品が、さらに高精度の重量バランスを実現したものとなった。

機能美の極みを感じさせる

久々に対面したR35型GT-R、その2025年モデルの第一印象は、やはり2024年モデルと同様に機能美の極みを感じさせるものだった。

2024年モデルで採用された前後のバンパースポイラーやリアウイングは、高速域でのダウンフォースを得るために大きな効果を発揮し、実際にその効果は日本の高速道路上でも十分にそれを体感することができる。

オプションのレイズ製アルミ鍛造ホイールが、フロントで10Jサイズにワイド化されている。
オプションのレイズ製アルミ鍛造ホイールが、フロントで10Jサイズにワイド化されている。    平井大介

外観がよりスパルタンな印象に見えるのは、オプションのレイズ製アルミ鍛造ホイールが、フロントで10Jサイズにワイド化されているため、それに対応してフロントフェンダーも後部にアウトレッドダクトを持つワイドな造形へと変化していることに大きな理由があるのだろうか。

そのホイールの内側に見えるフロントでは6ピストン、リアでは4ピストンとなるブレンボ製ブレーキキャリパーと、各々に組み合わされる410mm径、390mm径のカーボンセラミックディスクもフットワークの力強さを巧みに演出するが、もちろんそれは視覚的な効果のみならず、どのような速度域からでも素晴らしいフィーリングで大きな制動力を生み出してくれるから嬉しい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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