【スーパーカー超王が斬る】ついにラストイヤー!R35型日産GT-Rこそ日本を象徴するスーパースポーツ

公開 : 2025.06.18 11:45

巧みに調律されたエキゾーストサウンド

スポーツカーの定番ともいえるブラック、そして薄いグリーンを基調色としたキャビンに身を委ね、さっそくフロントに搭載される『VR38DETT』型エンジン、すなわち3.8LのV型6気筒ツインターボエンジンをスタートさせる。

最高出力は570ps、最大トルクは637psというのがスペック表に掲げられるこのエンジンのパフォーマンスだが、アイドリング時にキャビンに届く、そして車外で響くエキゾーストサウンドが、かつてのモデルよりさらに巧みに調律されていることにまず気づかされる。

精密なV6ツインターボエンジンは『巧』によって1基ずつハンドビルドされる。
精密なV6ツインターボエンジンは『巧』によって1基ずつハンドビルドされる。    平井大介

パワーフィールはやはり、高速域では圧巻ともいうべきもの。『巧』によって1基ずつハンドビルドされた精密なエンジンは、レブリミットに向けて一切のストレスを感じさせることなく吹け上がり、アクセルの微妙な動きに対しても、そのレスポンスは常に正確無比なものに徹している。組み合わされる6速DCTの制御も実にスムーズなものだった。

Tスペック専用となるサスペンションの動きも、いわゆるバネ下重量の軽さという恩恵を十分に感じさせる、多くの魅力に満ち溢れていた。

乗り心地はスーパースポーツの中ではラグジュアリーな印象を伝えるものだが、ワインディングではさらにトランスミッションや駆動力配分をさらにスポーティな方向に制御するVDC-Rと同様に、ショックアブソーバー設定をよりハードな『R』にセットすることも可能。すべての項目でRを選択すると、GT-Rはさらにダイレクトでリニアなコーナリングマシンへと、そのキャラクターを変化させる。

デビューから約17年。すでに2025年モデルの受注も中止されたGT-Rは、これからも日本を象徴するスーパースポーツとしてその名を歴史に刻むことは間違いない。その最終進化を自らのドライブで体験できたことは、大いに価値のあることだった。

日産GT-Rプレミアム・エディションTスペックのスペック

全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
ホイールベース:2780mm
トレッド:F&R1600mm
車両重量:1760kg
エンジン:V型6気筒ツインターボ(VR38DETT)
ボア×ストローク:95.5×88.4mm
排気量:3799cc
最高出力:419kW(570ps)/6800rpm
最大トルク:637Nm(65.0kg-m)/3300-5800rpm
圧縮比:9.0
燃料タンク:74L
トランスミッション:6速AT(デュアルクラッチ)
駆動方式:4WD
サスペンション:Fダブルウィッシュボーン Rマルチリンク
ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク
タイヤ:F255/40ZR20 R285/35ZR20
価格:2035万円

日産GT-Rプレミアム・エディションTスペックは2035万円と、価格もスーパースポーツ級になった。
日産GT-Rプレミアム・エディションTスペックは2035万円と、価格もスーパースポーツ級になった。    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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