EV普及で注目されるタイヤの摩耗問題 需要は高まる傾向、メーカーも焦点

公開 : 2025.06.25 18:45

EV対応タイヤは普通より高い?

AUTOCAR英国編集部は、3種類のEV対応高級タイヤと、同等のICE対応タイヤの価格を比較した。

フォルクスワーゲン・ゴルフ1.5 TSIと比較すると、ID.3のタイヤは平均55%高価だった。これは、前者よりも後者のホイールが2インチ大きい18インチだったことが原因と思われる。

ICE車とEVでは、推奨されるタイヤの種類が異なる場合が多い。
ICE車とEVでは、推奨されるタイヤの種類が異なる場合が多い。

BMW X3では4本とも同じタイヤサイズだが、iX3 Mスポーツはフロントとリアでサイズが異なる。iX3のタイヤは、フロントが10%、リアが13%高価だった。ミニ・クーパーとクーパー・エレクトリックのタイヤ価格は同じだった。

「EV対応タイヤの数が増えるにつれて価格は下落するはずですが、現時点ではその兆しはほとんど見られません」と、ミッチェルデバーのクリス・ステインクリフ氏は述べている。「しかし、EV専用タイヤに比べれば、依然としてはるかに安価です」

(翻訳者注:価格はすべて英国仕様に準拠します)

記事に関わった人々

  • ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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