トヨタ 欧州向け『ランドクルーザー』全車に48Vマイルドハイブリッド導入

公開 : 2025.06.25 07:45

トヨタは欧州で販売している『ランドクルーザー』に48Vマイルドハイブリッドを採用すると発表しました。ディーゼル+モーターにより、オフロード性能は変わらず、滑らかな加速と燃費の向上を実現しているとのこと。

滑らかな加速を実現

トヨタの欧州部門は、現地で販売する『ランドクルーザー』の全モデルに48Vマイルドハイブリッド・システムを採用すると発表した。オンロードとオフロードの両方で「より滑らかで快適な走行性能」を実現するという。

新型『ランドクルーザー・ハイブリッド48V(Land Cruiser Hybrid 48V)』は、2.8L 4気筒ディーゼルエンジンと電気モータージェネレーター、48Vバッテリーを組み合わせたパワートレインを搭載する。今年初めに欧州で発売されたマイルドハイブリッドのハイラックスと同じ構成だ。

トヨタ・ランドクルーザー
トヨタ・ランドクルーザー    トヨタ

トヨタによると、マイルドハイブリッドはヤリスやカローラプリウスに採用されているフルハイブリッドよりも小型であるため、車体構造やドライブトレインに大幅な変更は必要なかったという。

「このシステムは、ランドクルーザーの過酷な条件や荒れた地形での走行性能をまったく損なうものではありません」とトヨタは述べ、モータージェネレーターを高い位置に配置することにより、最大700mmの水深に対応したとしている。

このモーターは単体で最高出力16psと最大トルク6.6kg-mを発生し、減速時にエネルギーを回収して48Vバッテリーを充電。加速時にはエンジンをアシストする。これにより、滑らかな加速、燃費の向上、オフロードにおける障害物への対応能力の向上が実現したという。

欧州の主要地域と同様、英国で販売される右ハンドルのランドクルーザーにも新しいマイルドハイブリッド・パワートレインが導入される。商用車仕様のランドクルーザー・コマーシャルもその対象だ。

欧州向けのランドクルーザー・ハイブリッド48Vはまもなく受注を開始し、年末より納車開始予定だが、価格はまだ発表されていない。

日本への導入については、現時点では確認できていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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