【特別展示に250GTO登場】499Pモディフィカータ初お目見え!日本で10回目を迎えたフェラーリ・レーシング・デイズ

公開 : 2025.06.28 11:45

フェラーリが世界各国で開催する公式サーキットイベント、『フェラーリ・レーシング・デイズ』。日本でも行われており、今年で10回目となります。6月21、22日に富士スピードウェイで開催された、今回の様子を紹介します。

フェラーリ・レーシング・デイズとは?

フェラーリが世界各国で開催する公式サーキットイベント、『フェラーリ・レーシング・デイズ』(以下FRD)。日本でも行われており、今年で10回目となるFRDが6月21、22日に富士スピードウェイで開催となった。

FRDはその名のとおりフェラーリのDNAであるレーシングスピリッツを基本に、フェラーリ・チャレンジのレースを始め、個人が所有するF1マシンの走行や、FXXプログラム、クラブGTコンペティツィオーネなど走りに重きを置いた内容が特徴だ。

オーナーズラウンジにはフェラーリの最高傑作と評価される250GTOが姿を現した。
オーナーズラウンジにはフェラーリの最高傑作と評価される250GTOが姿を現した。    フェラーリ・ジャパン

今回は新たに、499Pモディフィカータを対象とする『スポーツ・プロトティーピ・クリエンティ・プログラム』が加わったのがニュースだ。

日本でFRDは2012年にスタートし、コロナ禍による中断があったものの2022年から復活。近年は鈴鹿サーキットと富士スピードウェイで交互に開催されてきた。

開催10回目という節目を迎えた本年は天候に恵まれ、全国から480台以上のフェラーリと、4000名を超えるオーナーおよびファンが富士スピードウェイに集まった。

多彩なプログラムを用意

FRDではレーシングプログラムのほか、一般オーナーに向けたスポーツ走行やファミリー走行、パレードランなどのアクティビティプログラムも用意され、フェラーリのパフォーマンスをサーキットで満喫した。

一方パドックに設けられた大型テント内には、前日に日本デビューを果たした296スペチアーレの公開と、現行モデルが一堂に展示された。さらにはテーラーメイド、フェラーリ・ジェヌイン、アトリエ・コンフュギレーションコーナーも設けられ、フェラーリのすべてを知ることができる展示がなされた。

480台以上のフェラーリと、4000名を超えるオーナーおよびファンが富士に集結。
480台以上のフェラーリと、4000名を超えるオーナーおよびファンが富士に集結。    フェラーリ・ジャパン

その隣のエリアではフェラーリ・クラシケの世界を紹介。フェラーリにル・マン24時間レースの初優勝をもたらした166MMと212インテルという黎明期のモデルを展示。オーナーズラウンジにはフェラーリの最高傑作と評価される250GTOが姿を現し、来場者の注目を集めていた。

このほかピット上の3階にはスペチアーレラウンジが設けられ、歴代スペチアーレモデルのF40F50エンツォ・フェラーリラ フェラーリが展示され来場者を出迎えた。

フェラーリ・チャレンジは新記録となる38台が参加

昨年からアジア・パシフィック・シリーズから独立してジャパン・シリーズとなったのがワンメイクレースの『フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパン』だ。

2025年シリーズの第3戦は、FRD内で2レースを開催。レース1が21日、レース2は22日に行われた。

新記録の38台が参加したフェラーリ・チャレンジ。今年からマシンが296チャレンジに。
新記録の38台が参加したフェラーリ・チャレンジ。今年からマシンが296チャレンジに。    フェラーリ・ジャパン

今年からマシンが296チャレンジに変わり、488チャレンジと合わせて過去最高となる38台がエントリーした。多くのエントラントが296に乗り換え、488チャレンジは6台のみだった。

予選で296チャレンジは本領を発揮し、これまでの記録を大きく塗り替える1分38秒台をマーク。決勝レースのファステストラップでも1分39秒台を記録する俊足ぶりを披露した。

なおドライビングテクニックに合わせたクラス分けは今シーズンも継続され、最上級のトロフェオ・ピレリ、続くトロフェオ・ピレリAM、ベーシックレベルのコッパ・シェルとコッパ・シェルAMの4クラスで競われた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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