【50psアップ&60kg軽量】フェラーリ296GTB&GTSのハイスペック版!296スペチアーレ&スペチアーレA登場

公開 : 2025.04.29 22:25

フェラーリは4月29日、296シリーズのハイスペックモデルとして『フェラーリ296スペチアーレ』、『フェラーリ296スペチアーレA』を発表しました。こちらはそれぞれ、296GTB、296GTSをベースとしています。発表直後の第一報として概要をまとめました。

注目の車名はスペチアーレを採用

フェラーリは4月29日、296シリーズのハイスペックモデルとして『フェラーリ296スペチアーレ』、『フェラーリ296スペチアーレA』を発表した。こちらはそれぞれ、296GTB、296GTSをベースとしている。

これまでフェラーリはV8モデルにスペシャルモデル(スペチアーレ)を用意してきた。具体的には以下の通りとなる。

この写真だけでも本気度が感じられるフェラーリ296スペチアーレ。
この写真だけでも本気度が感じられるフェラーリ296スペチアーレ。    フェラーリ

360モデナ→チャレンジストラダーレ(2003年)
F430→430スクーデリア(2007年)
F430スパイダー→スクーデリア・スパイダー16M(2008年)
458イタリア→458スペチアーレ(2013年)
458スパイダー→458スペチアーレA(2014年)
488GTB→488ピスタ(2018年)
488スパイダー→488ピスタ・スパイダー(2018年)

フェラーリ初のV6モデルである296はGTBがクーペ、GTSがオープンとなっており、それに対する車名のつけ方が注目されたが、今回は458で採用したスペチアーレとなった。注目はパワーユニットとエアロダイナミクスだ。

296チャレンジの技術をフィードバック

ワンメイクレースカー『296チャレンジ』から、エンジンの制御マップとブーストストラテジーを取り入れ、チタン製コネティングロッドを採用。ピストンの強度を引き上げ、クランクシャフトを軽量化した。また、F1由来のノックコントロールシステムも加わり、2992ccのV6ツインターボは37psアップの700psに到達。電気モーターも23psアップの180psまで引き上げられ、合計が830psから880psへと高まった。

また、ダウンフォースは車速250km/hで435kgを発生。これは296GTBよりも20%増加しており、296チャレンジでテストした結果だという。エクステリアを観察すれば、前後バンパーデザインは大きく変化しており、フロントボンネットにはエアロダンパーが、リアには可動式スポイラーが組み込まれている。

リアバンパーと一体化した垂直方向のフィンが特徴的。
リアバンパーと一体化した垂直方向のフィンが特徴的。    フェラーリ

296スペチアーレは各部にカーボンパーツが採用されていることからも見受けられるように、60kg軽量化した1410kgを実現。パワーウェイトレシオはわずか1.6kg/psだ。296スペチアーレAは車重が1490kgとなり、パワーウェイトレシオは1.69kg/psとなる。

基準となるフィオラノ・サーキットのラップタイムは、296スペチアーレのみ1分19秒と発表された。今後も続報あればレポートしたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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