ベントレー・スピードシックス(2) 豪華客船のようにシームレス 滲み出るカリスマ性

公開 : 2025.08.02 17:50

技術的なこととは無縁でいられる後席

速度が増しても、エンジンは静かなまま。直立気味の運転姿勢と相まって、シャシーの負荷は感じ取りにくい。ホイールベースは、マイクロバス級に長い。ステアリングホイールは重いが、胸の前へ伸び、カーブでは体重を載せつつ勢い良く切り込める。

軽くない車重に、ホワイトウォール・タイヤはグリップを保つのが精一杯。運転していると、スキール音は聞こえてこない。リムジンらしくリラックスして飛ばせば、グレートブリテン島の道でも運転は目からウロコなほど楽しい。

ベントレー・スピードシックス・チャールズ・シュッテ(1930年/北米仕様)
ベントレー・スピードシックス・チャールズ・シュッテ(1930年/北米仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ペダルやステアリング、シフトレバーの動きは滑らか。高度な技術力と品質が、感触へ表れている。ブレーキも漸進的で強力。強化されたフロントアクスルの意図がわかる。

リアシートへ身を委ねている限り、そんな技術的なこととは無縁でいられる。とはいえ、このベントレーを注文したルースが、完成度を高く評価していたことは想像に難くない。慈善活動へ注力するため、特別な移動空間で心身を整えていたのだろう。

協力:フィスケンス社、スチュワート・パークス氏、パークス・レストレーションズ社、クレア・ヘイ氏

ベントレー・スピードシックス・チャールズ・シュッテ(1930年/北米仕様)のスペック

英国価格:1450ポンド(シャシーのみ/新車時)/90万ポンド(約1億7550万円/現在)
生産数:1台
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:144km/h(予想)
0-97km/h加速:−秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:−kg
パワートレイン:直列6気筒6597cc 自然吸気SOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:182ps/3500rpm
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:4速マニュアル(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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