中国新興ブランド、スタイリッシュなクロスオーバー『オモダ3』投入 欧州でラインナップ拡大
公開 : 2025.05.01 06:45
中国大手のチェリー(奇瑞汽車)は、オモダブランドから若年層向けの新型クロスオーバー『3』を発表しました。EVやPHEVを揃え、来年より欧州市場で発売します。さらに、複数の新ブランドを追加展開していく計画です。
若年層向け スタイル重視
中国の新興ブランド、オモダ(Omoda)が新型コンパクトクロスオーバー『3』を公開した。来年後半には欧州を含むグローバル市場での展開が予定されている。
パワートレインとしては、EV、PHEV、純内燃エンジン車が用意される。角ばったスタイリングとシャープなシャークノーズグリルは、ランボルギーニ・ウルスやロータス・エレトレなどの高級SUVを彷彿とさせるが、価格は3万ポンド(約570万円)以下からとなる見込みだ。

オモダ3の全長は4420mmで、すでに販売されているオモダ5よりも約50mm長い。しかし、オモダの製品責任者が中国安徽省蕪湖市(親会社チェリーの本拠地)で開催された発表イベントで語ったところによると、5は次世代モデルでさらに大型化する予定だという。
オモダ3は、5、新型7、新型9と同じ『T1X』プラットフォームを採用している。また、このプラットフォームは兄弟ブランドのジェイクー(Jaecoo)の複数のモデルとも共有している。
チェリーはオモダブランドを若年層向けに展開しており、3の発表会では、SFをモチーフにしたダッシュボードのデジタルグラフィック、宇宙船を連想させるサウンドオプション、縦型タッチスクリーンと家庭用ゲーム機のニンテンドースイッチとの同期機能などが強調された。
オモダはまた、「公式レーシングパック」と呼ばれるカスタマイズオプションやボディラッピングも提供すると約束した。
英国の自動車業界団体SMMTのデータによると、英国では今年の第1四半期(1~3月)でオモダが3194台、ジェイクーが3235台販売されたという。両ブランドを合わせると、その販売台数は同期間のフィアット、シトロエン、ジープ、レクサスを上回る。
2ブランドは英国に80近くの販売店を展開しており、年末までに120店舗への拡大を目指している。
チェリーはさらに新ブランドを追加していく計画で、10月にTiggo(瑞虎)、2026年初頭にはLepasを導入する。






















