テスラ 3列6人乗りの『モデルY』中国発売へ 全長186mm増のロングホイールベース版

公開 : 2025.07.18 06:45

テスラが中国市場向けにロングホイールベースの『モデルY L』を発売することが明らかになりました。車内空間の広いクルマは中国で人気があります。標準のモデルYは現地で苦戦しており、販売のテコ入れを図る狙いです。

『L』仕様が登場 販売テコ入れ

テスラは、中国市場向けにモデルYのロングホイールベース版として『モデルY L』を発売する予定だ。現地当局に提出された認証取得用の申請書類から明らかになった。

標準のモデルYと比較して、全長が186mm延長されており、そのうち150mmは前輪と後輪の間のホイールベース延長分だ。また、全高も1668mmと、標準車の1624mmからやや高くなっている。

テスラ・モデルY L(中国での認証取得用の画像)
テスラ・モデルY L(中国での認証取得用の画像)    中国工業情報化部

車内には3列の2人掛けシートが配置され、乗車定員は6名となる。

デュアルモーターパワートレインを搭載し、合計出力は462ps。これは、従来のモデルYパフォーマンスに匹敵する性能だ。

最近発売された改良型モデルYは、中国市場で苦戦を強いられている。販売台数は前年同期比で約18%減少し、迅速な回復は難しいと見られる。

中国では車内空間の広さが重視されるため、テスラはホイールベース延長モデルを追加することで、販売の安定化を図っている。

モデルY Lは今秋に正式発表される予定だ。テスラは中国以外での販売についてまだ明らかにしていないが、このようなロングホイールベースモデルが中国市場以外で発売されることは稀だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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