フェラーリ・アマルフィが日本初お披露目!ローマと全てが違う外装が包み込むものとは【元専門誌編集長の視点】
公開 : 2025.07.30 10:00
フェラーリ・ジャパンは7月29日、東京都内で『フェラーリ・アマルフィ』の日本初お披露目イベントを開催しました。ローマの後継となるFRの2+2クーペです。元フェラーリ専門誌編集長である編集部ヒライのレポートです。
ローマ後継となるFRの2+2クーペ
フェラーリ・ジャパンは7月29日、東京のウォーターズ竹芝にて『フェラーリ・アマルフィ』の日本初お披露目イベントを開催した。アマルフィは、ローマの後継となるFRの2+2クーペ。車名は南イタリアにあるアマルフィ海岸に由来する。
スタイリングは『ローマのエレガントなプロポーションをインスピレーション』という表現をされ、確かにイメージはそのままだが、実はテールレンズ以外は全て刷新されている。『ミニマルなアプローチ』で、その世界観を深めた。

インテリアも同様にリデザインしインターフェイスを刷新しているが、注目はステアリングホイールの物理的ボタン復活だ(ちなみにプレスリリースでもはっきり『物理的ボタン』と書かれている)。タッチ式だったスターターボタンが、馴染みのある赤いタイプに回帰した。センターのモニターが縦型から横型になったのもニュースだろう。
ボディサイズは全長4660mm、全幅1974mm、全高1301mm、ホイールベース2670mmと、全長が4mm伸びた以外はローマと同数値。乾燥重量は1470kgと2kgだけ軽量となった。
エンジンはF154型V型8気筒ツインターボで、ボア86.5mm、ストローク82mm、排気量3855ccも同数値。最大トルクは760Nm/3000~5750rpmと変化はないが、最高出力は20ps増となる、640ps/7500rpmとなった。ちなみに発生回転数も5750~7500rpmから7500rpmに変更されている。
ということで、シャシーとエンジンはローマと同様ながら、ローマのイメージを受け継いでブラッシュアップを図ったビッグマイナーチェンジモデルというのが、アマルフィの説明としては正しそうだ。
アマルフィに至るまでの流れ
ここで、アマルフィに至るまでの流れを振り返っておきたい。
2008年に電動ハードトップを持つV8のFRモデル、『カリフォルニア』をデビューさせたフェラーリ。その後、2012年にマイナーチェンジ版『カリフォルニア30』、2014年にビッグマイチェン版『カリフォルニアT』が登場。

2017年にはこれまたビッグマイチェン版と言える『ポルトフィーノ』が登場し、2020年にはさらに『ポルトフィーノM』へと進化。『ローマ』はその合間である2019年に登場し、2023年には『ローマ・スパイダー』も追加されている。
ということで約17年このシリーズを作ってきた流れを見ると、アマルフィの登場は自然な流れと言える。既に電動ハードトップを持つモデルは終了し、クーペとスパイダーへと枝分かれしたため、現在続いているローマ・スパイダーの生産終了が近くなれば、『アマルフィ・スパイダー』も当然登場すると予想できる。
なお、ビッグマイチェン版と聞くとネガティブに捉えるかもしれないが、毎回かなりの進化で、初めて乗る度に驚いてきたことだけは付け加えておきたい。































































































