マセラティ、電動スーパーカー発売の可能性 『MCPuraフォルゴーレ』需要次第で開発へ

公開 : 2025.07.30 18:45

マセラティはEV版MC20の開発計画を一時中止していますが、顧客からのニーズがあれば『MCPuraフォルゴーレ』として発売する可能性があります。現時点では同クラスの電動スーパーカーの需要が見込めないようです。

顧客が望めば作る でも「不安」拭えず

マセラティは、スーパーカー『MCPura』のEV仕様について、需要が回復すれば発売する可能性があると述べている。今年初めに需要不足を理由に開発計画を凍結していたが、市場動向を見守る構えだ。

MCPuraは、改良に伴い従来のMC20から車名を変更したモデル。3.0L V6ツインターボエンジンを搭載しているが、EV仕様のMCPuraフォルゴーレ(仮称)が登場すれば同社初の電動スーパーカーとなる。

マセラティ初の電動スーパーカーが登場するのまだ先のようだ。(写真はMC20)
マセラティ初の電動スーパーカーが登場するのまだ先のようだ。(写真はMC20)

しかし、同等の性能を持つ競合車が市場に存在せず、マセラティは開発コストを回収できるかどうか確信を持てないでいる。2000ps近い出力を誇るリマック・ネヴェーラ、ピニンファリーナ・バッティスタ、ロータスエヴァイヤといった高性能EVも存在するが、MCPuraとはクラスの異なるハイパーカーだ。

マセラティのCEO、サント・フィチーリ氏はAUTOCARに対して「このようなスーパーカーを電動化の方向に進めるのは、今は適切な時期ではないと思います」と語っている。

しかし、MCPuraフォルゴーレの開発プロジェクトは中止ではなく一時停止であり、発売される可能性はまだあるとした。

スーパーカーの電動化の可能性についてフィチーリ氏は、「様子を見ましょう」と述べた。「プロジェクトはありますが、今後の動向を見極めるために待つことにしました」

「当社には、顧客に指示されているV6エンジンがあります。これが現在のわたし達のエンジンです」

また、電動スーパーカーの市場がいつ生まれるかは「水晶玉」でも見通せないとし、さらなる投資を行うには「このようなクルマを購入する顧客がいること」が不可欠であると付け加えた。

一方、フィチーリ氏は、アルファ・ロメオと提携して、エンジンとマニュアル・トランスミッションを搭載した新しいフラッグシップモデルを発売する可能性も示唆した。このモデルには、MCPuraおよびグラントゥーリズモと同じ3.0L V6ツインターボエンジン『ネットゥーノ』が採用される可能性が高い。

マセラティのエンジニアリング責任者であるダヴィデ・ダネシン氏は、「純粋な機械式のクルマを求める顧客はまだいます」と述べ、スーパーカーにバッテリーを搭載することについては、その複雑さと重量の増加から「不安」を抱いているとした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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