本領180km/hからの新基準 ロータス・エヴァイヤ(2) 電子制御ナシでは運転できず?

公開 : 2025.08.15 19:10

ヴェイロンの記録を半分へ縮める新基準

バッテリーEVだから、航続距離にも触れておこう。高速道路を巡航させて、カタログ値は346kmと長くはない。回生ブレーキの非実装が影響しているはずだが、見返りとしてブレーキペダルの踏み心地はソリッド。急速充電は、392kWに対応する。

生産は2024年に始まっているが、トランプ大統領の関税政策により、今は休止中とのこと。価格は、英国では240万ポンド(約4億7520万円)と目が飛び出るほどだが、リマック・ネヴェーラやアストン マーティン・ヴァルキリーと同等だ。

ロータス・エヴァイヤ(欧州仕様)
ロータスエヴァイヤ(欧州仕様)

2041psで、0-320km/h加速タイムを塗り替えたエヴァイヤ。高度なデジタル技術と圧倒的パフォーマンスで、2011年のヴェイロンの記録を半分ほどに縮めてみせた。

速さだけではない。稀に扱いにくく、威圧的でもあるが、感触豊かで操縦性は素直。画期的ドライバーズカーではないかもしれない。ロータスらしいか、という疑問は残る。それでも、前人未踏の電動ハイパーカーであることは、紛れもない。

◯:期待を遥かに上回る動力性能 異次元の感覚を醸し出すスタイリング 高速域でも想像以上に穏やかな操縦性
△:若干煩わしいトルクベクタリング機能 ブレーキは更に強力でいい ここまでパワフルなEVは必要なのかという疑問

ロータス・エヴァイヤ(欧州仕様)のスペック

英国価格:240万ポンド(約4億7520万円)
全長:4459mm
全幅:2000mm
全高:1122mm
最高速度:349km/h(リミッター)
0-100km/h加速:3.0秒以下
航続距離:346km
電費:3.3km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1887kg
パワートレイン:クワッドAC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:87.0kWh(ニッケル・マンガン・コバルト)
急速充電能力:392kW(DC)
最高出力:2041ps
最大トルク:173.4kg-m
ギアボックス:1速遊星ギアリダクション(四輪駆動)

ロータス・エヴァイヤ(欧州仕様)
ロータス・エヴァイヤ(欧州仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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