BMW新型EV『iX3』発表 航続距離は驚異の805km キドニーグリル小型化、新デザイン導入

公開 : 2025.09.06 06:25

ミニマルな仕上げの内外装

この新構造は車内空間の拡大にも寄与している。珍しいことに、iX3のフロントシートはバッテリーパックと接合されている。これによりクルマの全高を可能な限り低く抑え、空力性能を向上させている。

エクステリアと同様、インテリアデザインもミニマルにまとめられている。17.9インチのインフォテインメント・ディスプレイを中心に据え、BMWの車載ソフトウェア『iドライブ』の最新版を搭載。車載機能の大半をディスプレイで操作する仕組みだ。

BMW iX3
BMW iX3    BMW

初採用の技術はまだあり、その1つが『パノラミックiドライブ』ディスプレイだ。ドライバーの視線直下に配置した43.3インチの投影画面に、車速や充電状態といった主要情報を表示する。

「最大の課題の1つは、パノラミックディスプレイの統合と、その最適な配置でした」とファン・ホーイドンク氏は語る。

ステアリングホイールには触覚フィードバック式コントロールが採用された。

トランク容量はシートを立てた状態で520L、折りたたんだ状態で1750Lとなる。ボンネット下には78Lの収納スペースも設けられている。

iX3はハンガリーのデブレツェン工場で生産される。iX3 50 xDriveの英国価格は5万8755ポンド(約1170万円)から、iX3 50 xドライブMスポーツ・プロは6万2755ポンド(約1250万円)からとなる。納車は来年早々に開始される予定だ。

2026年夏には、米国と中国にも投入される。

記事に関わった人々

  • ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    役職:ソーシャルメディア・エグゼクティブ
    AUTOCARのSNS担当として、X、YouTubeショート、インスタグラムなどの運営を任されている。以前は新聞紙や雑誌に寄稿し、クルマへの熱い思いを書き綴っていた。現在も新車レビューの執筆を行っている。得意分野はEVや中古車のほか、『E』で始まるBMWなど。これまで運転した中で最高のクルマは、フォルクスワーゲンUp! GTI。 『鼻ぺちゃ』で間抜けなクルマだったが、家族の愛犬もそうだった。愛さずにはいられないだろう。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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