新画像公開 ボルボ次世代EV『EX60』 空力に優れたデザイン、トールハンマーも採用

公開 : 2025.09.24 17:45

ボルボは新型EV『EX60』の予告画像を新たに公開しました。スウェーデンの工場で撮影されたもので、滑らかな形状と「トールハンマー」型のヘッドライトが確認できます。航続距離は700kmを超える可能性があります。

航続距離は700km超?

ボルボのラインナップの「礎」と称される重要な新型電動SUV『EX60』が1月21日に発表される。同社CEOのホーカン・サミュエルソン氏は、ソーシャルメディアプラットフォームのLinkedInへの投稿で完成車の画像を一部公開した。

画像は生産拠点であるスウェーデン・ヨーテボリのトルスランダ工場で撮影されたもので、作業員たちの背後に隠れるようにしてEX60が写っている。ボンネットラインが低く、内燃機関モデルであるXC60よりも滑らかで空力性能に優れたデザインとなっているようだ。

スウェーデンの生産拠点で撮影された新型EX60の予告画像
スウェーデンの生産拠点で撮影された新型EX60の予告画像    ボルボ

大型SUVのEX90と同様の「トールハンマー」デザインを採用した細長いヘッドライトも確認できる。

サミュエルソン氏はEX60について、「ヨーテボリで設計・開発された」、「これ以上ないほどスウェーデンらしい」クルマだと述べた。

ボルボによると、「最新の技術基盤」を採用し、「従来のボルボ車を上回る航続距離を実現する」という。最近発表されたリフトバックのES90では106kWhバッテリーで最大700km(WLTP基準)の航続距離を見込んでおり、EX60はこれをさらに上回る可能性がある。

プラットフォームには、EX90やES90で採用されているSPA2の実質的な後継となる『SPA3』を使用する。ソフトウェアを中核として設計され、購入後の無線アップデートや追加機能の導入に対応する。

また、EX60ではボルボの量産車として初めてメガキャスティング技術を導入し、生産効率の向上を図る。

ボルボは現在、EVラインナップとしてEX30、EC40、EX40、ES90、EX90、EM90(中国市場専用)を展開しており、EX60は7番目のモデルとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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