ビュイック・ルセイバー(1964年)

1964年に生産された13万5000台のビュイック・ルセイバーのうち、2ドア・コンバーチブル仕様は7000台未満だった。ゆえにこの1台は極めて希少だ。しかし、希少性が必ずしも価値に直結するわけではない。特に、この個体のように状態が著しく劣化している場合はなおさらだ。レストアの余地はほぼないが、まだ使える部品がいくつか残っている。

ビュイック・ルセイバー(1964年)
ビュイック・ルセイバー(1964年)

キャデラック(1938年)

1938年のキャデラックの部品を他にどこで見つけられるだろうか? 確かにこの個体には再利用可能な部品はほとんど残っていないが、ジャンクヤードに今もこのようなクルマが置かれている事実は、実に驚くべきことだ。1938年、キャデラックとラサールの販売台数は合わせて2万4950台だった。

キャデラック(1938年)
キャデラック(1938年)

フォルクスワーゲンビートル

フォルクスワーゲン・ビートルが1台もない廃車置き場など物足りないだろう。ここフレンチレイク・オートパーツは主に米国車を扱っているが、この2台のビートルを含む輸入車もいくつか在庫がある。カメラに近い個体は1973年式で、その隣は1974年式だ。

フォルクスワーゲン・ビートル
フォルクスワーゲン・ビートル

カイザー(1950年)

このカイザーは1950年式で、特徴的なハート型フロントガラスとリアガラスを導入する1年前のモデルだ。デラックス仕様の4ドア・セダンと思われるが、隣の車両はバガボンドかトラベラーで、革新的なクラムシェル式リア開口機構を備えている。ステーションワゴンとのハイブリッドのような設計は、ハッチバックの先駆けと言えるだろう。

カイザー(1950年)
カイザー(1950年)

ポンティアック・ルマン(1970年)

この1970年式ポンティアック・ルマン4ドア・ハードトップは、フロアパンがほぼ完全に錆びて崩れ落ち、車体も真っ二つに割れている。下部のボディパネルも同様にひどい状態だ。世界最古の自動車耐久レース、ル・マン24時間にちなんで名付けられたモデルだが、その名が連想させる栄光からは程遠い光景だ。

ポンティアック・ルマン(1970年)
ポンティアック・ルマン(1970年)

キャデラック・エルドラド(1969年)

エルドラドは1952年にデビューし、なんと50年間にわたりキャデラックのラインナップの定番として君臨していた。伝説の黄金都市に由来するその名は、豪華さと豊かさのイメージを引き立てる。このクラスのクルマにふさわしいネーミングだ。こちらの1969年モデルはエルドラドの8代目にあたり、キャデラックが前輪駆動技術へ踏み出した時期のものだ。

エルドラドは当時急成長していたパーソナル・ラグジュアリーカー市場において、パワーとスタイル、洗練性を兼ね備え、栄華を誇っていた。この年、約2万3333台が生産され、ブランド全体の生産台数の約10%を占めた。

キャデラック・エルドラド(1969年)
キャデラック・エルドラド(1969年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

世界の愛好家から注目される貴重な「廃車」 40選の前後関係

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