目指すはクラス最高峰の価値 4代目 シトロエンC3(1) SUV感増した新コンパクト
公開 : 2025.09.03 19:05
クラス最高峰の価値が目指された4代目C3 SUV感が強められた四角いフォルム 見やすいメーター用モニター 快適シートに充実装備 市街地キビキビ 最高水準の乗り心地 UK編集部が試乗
開発目標はクラス最高峰の価値
生産終了を迎えるモデルがある一方、旧ユーザーを奪おうとする新モデルもある。英国の場合、フォード・フィエスタが終売となったが、新しいルノー・クリオ(ルーテシア)やスズキ・スイフトが、その層を取り込みつつある。
新しいシトロエンC3も、その1台に入るだろう。電気自動車のe-C3から導入が始まった、コンパクトハッチバックのエンジン版だ。どちらも、ステランティス・グループが開発したスマートカー・プラットフォームをベースにしている。

新しいC3が掲げる目標は、クラス最高峰の価値。実際、個性的な見た目で快適な移動を叶え、お手頃。英国では、ルーテシアより少ない予算で手にすることができる。
スマートカー・プラットフォームは、従来品より部品数が3割ほど少ない。生産の簡素化で、コストを抑えることに成功している。
SUV感が強められた四角いフォルム
先代のC3は丸みを帯びたフォルムだったが、4代目では四角く一新。背が高くなり、SUV感が強められた。しかし、ボディサイズはさほど違わない。全高は100mmほど高くなったものの、全長は4015mm、全幅は1755mmと、充分小柄だ。
スタイリングは、電気モーター版のe-C3とほぼ同じ。違いといえば、テールゲートに与えられるモデル名のバッジが異なることと、リアバンパーの下を覗き込むと、マフラーエンドが見えることくらい。

全体的にシンプルな面構成で、ブランド特有の大胆さは薄いかもしれない。もう少しインパクトを求める人もいそうだが、広く受け入れられやすい姿だと思う。塗装色次第で、雰囲気は大きく変わる。
ハードボタン多数 見やすいメーター用モニター
インテリアも、基本的にはe-C3と同じ。ダッシュボード中央に据えられた10.25インチのタッチモニターは、カーナビやラジオ、スマートフォンとの連携などへ機能が絞られ、操作性は良好。基本的な機能しかない、ともいえるが。
エアコンには、実際に押せるハードスイッチが用意されている。エントリーグレードではダイヤル式のマニュアルだが、試乗車のようにマックス・グレードでは、ボタン式のオートエアコンへアップグレードされる。

メーター用モニターは、ダッシュボード奥の帯状の窪みにある。視線移動が少なく、航続距離や燃費なども確認でき、表示はクリア。プジョーのi-コクピット・レイアウトのように、ステアリングホイールのリムでモニターが隠れることもない。














































































































































































