ベントレー、エンジン車生産継続へ 全車EV化から方針転換 ポルシェと足並み揃える
公開 : 2025.09.25 06:45
ポルシェに続き、ベントレーもEV計画を見直し、内燃機関の開発を続ける方針を示しました。ベンテイガ、コンチネンタルGT、フライングスパーの後継車は電動化せず、ガソリンエンジンを搭載する見込みです。
内燃機関に最注力も、EV開発は継続
ベントレーはEV計画を見直し、『ベンテイガ』、『コンチネンタルGT』、『フライングスパー』の後継車に純ガソリンエンジンを搭載する方針だ。
当初は事業戦略『Beyond100』のもと、2035年までにガソリンエンジンを廃止し、全車EV化する計画だった。しかし、同じフォルクスワーゲン・グループ傘下のポルシェが内燃機関開発への再注力を表明したことを受け、ベントレーも大幅な方針転換を決めた。

ポルシェは先週、内燃機関モデルの開発継続に31億ユーロ(約5400億円)を投じると発表した。特に注目すべきは、次世代718ボクスターとケイマンの「最上位」グレードに内燃機関が搭載されることと、EVとして計画されていたフラッグシップSUV『K1』の販売が延期される点だ。
フォルクスワーゲン・グループの兄弟会社であるアウディも昨年、2033年までの完全電動化計画を撤回している。
ベントレーのフランク=シュテフェン・ヴァリザーCEOはAUTOCARの取材に対し、この3ブランドがプラットフォームや駆動系、主要コンポーネントを共有しているため、ポルシェとアウディの意思決定や投資の影響を直接的に受けていると語った。
ヴァリザー氏は、ベントレーが2026年から毎年、新型PHEVまたはEVを投入する計画に変更はないことを確認した。ブランド初のEVは「都市型SUV」になるという。しかし、ポルシェとアウディが主力車種向けに内燃機関技術への投資を継続することを踏まえ、当初の計画よりも長く、従来のガソリンエンジンに重点を置く余地が生まれたと述べている。
ベンテイガ、コンチネンタルGT、フライングスパーの後継車は、中東や北米といった主要市場の需要に応えるため、ガソリンエンジン車をラインナップに残す見込みだ。これらのモデルは当初、PHEVまたはEVのみで販売される予定だった。
この決定について、ヴァリザー氏は次のように述べた。「高級EVの需要には落ち込みが見られ、顧客のニーズはまだ完全電動化戦略を支えるほど強くありません。高級車市場は、当社がBeyond100戦略を発表した当時とは大きく状況が異なっています」
「電動化は依然として目標に掲げていますが、顧客ニーズを尊重しながら進める必要があります」
方針転換にもかかわらず、ベントレーの英国クルー工場への投資は継続中で、新型EV向けの組立ライン、塗装工場、デザインセンターの建設が進められている。
ベントレーはすでに、高級EV市場の需要低迷を理由に、EVブランド化目標を2030年から2035年に延期していた。フォルクスワーゲン・グループの新方針と内燃機関モデルへの数十億ユーロ規模の投資は、この決定をさらに後押しすると見られている。
























