「小柄で安価」なフィアットが土台 アバルト600e(2) 愛されるエキゾチック異端ブランド

公開 : 2025.10.30 19:10

深く愛されるエキゾチックな異端ブランド

アバルトは、攻撃的なイメージを見る人へ与える。認知度は高くなくても、エキゾチックな異端ブランドとして、特定の人から深く愛されている。ケント州の港で暮らすエウスコルピウスも、似たような存在な気がした。意図せぬ気付きだった。

排気系が不要な時代になっても、アバルトへ乗れることを、ありがたがるべきかもしれない。今後も生き続けられるよう、しっかり楽しむのが良さそうだ。

グレートブリテン島に住みついたエウスコルピウス
グレートブリテン島に住みついたエウスコルピウス    サイモン・トンプソン(Simon Thompson)

撮影:サイモン・トンプソン(Simon Thompson)

アバルト600e スコルピオニッシマ(英国仕様)のスペック

英国価格:3万9875ポンド(約813万円)
全長:4171mm
全幅:1781mm
全高:1523mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:5.9秒
航続距離:320km
電費:5.4km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1640kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:51.0kWh
急速充電能力:100kW
最高出力:282ps
最大トルク:35.0kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

アバルト600e スコルピオニッシマと、筆者のフェリックス・ペイジ。あちこちに散りばめられたブランドのロゴ
アバルト600e スコルピオニッシマと、筆者のフェリックス・ペイジ。あちこちに散りばめられたブランドのロゴ

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アバルト600eの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事