ベース車は判別困難? ローバー90 マリナーDHC(2) 直6の堂々と穏やかな加速

公開 : 2025.11.08 17:50

威厳を漂わせる穏やかな加速

ローバーのままのステアリングホイールは、やや重め。パワーアシストが追加されているが、充分に路面の感触が伝わってくる。カーブから抜けた時のセルフセンタリング性に優れ、大らかな運転姿勢と相まって、ゆったり運転しやすい。

ピニンファリーナ社の試作はスチール製ボディだが、ファリーナ社のものはアルミ製。軽量になっていても、91psの2.6L直列6気筒エンジンに1451kgは軽くはない。

ローバー90 マリナー・ドロップヘッドクーペ(DHC/1953年/ワンオフモデル)
ローバー90 マリナー・ドロップヘッドクーペ(DHC/1953年/ワンオフモデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

加速は、威厳を漂わせるように堂々と穏やか。積極的に走りたい気持ちを、優しく鎮める。ソフトトップを開いていれば、サルーンのP4シリーズより開放的で爽快感も高い。写真の限り、閉じるとフォーマルなシルエットが生まれるようだ。

後方視界が狭くなるため、バトラーはソフトトップを殆ど閉じないとか。それでも、長距離旅行へ積極的に出ている。「イタリアは5600kmほど旅しています。夏休みには南フランスにも行きますよ。ローバーP4だとは、誰も信じてくれませんけれどね」

ローバー90 マリナー・ドロップヘッドクーペ(DHC/1953年/ワンオフモデル)のスペック

英国価格:−ポンド(新車時)/10万ポンド(約2040万円/現在)以下
生産数:1台
全長:4864mm
全幅:1676mm
全高:1524mm
最高速度:136km/h
0-97km/h加速:19.0秒
燃費:6.4-9.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1451kg
パワートレイン:直列6気筒2638cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:91ps/4500rpm
最大トルク:17.9kg-m/1500rpm
ギアボックス:4速マニュアル+オーバードライブ/後輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ローバー90 マリナーDHCの前後関係

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