新世代デザイン日本初導入!新型シトロエンC3はどう描かれたのか?【デザイナー柳沢知恵さんに訊く】

公開 : 2025.10.20 11:45

「10mmのクッションは譲れませんでした」

インテリアは水平のインパネ、垂直のエアコンルーバーに、柔らかいフォルムのシートを対比させることで、シトロエンらしいコンフォート性をアピール。インパネやドアトリムに配した細いラインで広がり感を出した。

ラインの色はマックスはシルバー、プラスはブルーと、グレードごとに違えている。Bセグメントなので色は使いたいが、主力車種ゆえ多くの人に選んでもらうことも大事で、強い色を控えた結果、ブルーになったそうだ。

アドバンストコンフォートシートは、メインのウレタンフォームを2mmから10mmにした。
アドバンストコンフォートシートは、メインのウレタンフォームを2mmから10mmにした。    ステランティス・ジャパン

柳沢さんはこのインテリアについて、『C-zenラウンジ』という言葉で説明した。禅をルーツとする『zen』は、フランスでは『穏やか』、『落ち着いている』という意味で、日本よりも一般的に使われている。そういえばルノーもグレード名に起用していた。

インパネにニットを入れる手法は、これまでも一部車種が採用していた。新型C3ではスニーカーをイメージしたそうで、さりげなくダブルシェブロンを入れている。

シートは最近のシトロエン各車が採用する『アドバンストコンフォートシート』を採用。メインのウレタンフォームを2mmから10mmにしたことが特徴だ。

「10mmのクッションは譲れませんでした。そして素材の違いが伝わりやすくするように、U字型の切り替えとしました。内側の板チョコのような形状は、かつてCXなども使っていました。後席は下までU字にすると違和感があるので、途中で止めるなど工夫しました」

自身も関わっていた先代C3とはデザインがかなり変わったことについて尋ねると、変化があって楽しいし、新しいことにチャレンジできるのが良いという、フレンチ・ブランドのデザイナーらしいポジティブな答えが返ってきた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

4代目 シトロエンC3の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事