距離を重ねるほど愛着湧きそう 誕生 ボルボES90(1) 競合凌ぐ有能サルーンのハード概説

公開 : 2025.10.23 19:05

特別なラウンジのようなリアシート

フロントシートは、座面の位置が高めながら座り心地は素晴らしい。手に触れる部分は、くまなく高級感ある仕立てでまとめられている。お抱え運転手も、毎日の仕事を気持ち良くこなせるに違いない。後方の視界は、やや狭いとしても。

駆動用バッテリーが敷かれるためフロアは高めだが、ホイールベースは3100mmと長く、後席側もゆとりがある。前後方向に広く、包まれるような雰囲気は、特別なラウンジで過ごすかのよう。

ボルボES90 ウルトラ・シングルモーター・エクステンデッドレンジ(欧州仕様)
ボルボES90 ウルトラ・シングルモーター・エクステンデッドレンジ(欧州仕様)

フロントにも小さな収納が備わるが、荷室容量は合計で446L。テールゲートは大きく開くものの、見た目から期待するほど、沢山の荷物を載せられるわけではない。

走りの印象とスペックは、誕生 ボルボES90(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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