【スバル・クロストレック・ウィルダネス・エディション】自分でカスタマイズするよりお買い得?500台限定でデビュー

公開 : 2025.10.30 11:00

10月30日、スバルはクロスオーバーSUVのクロストレックに500台限定の特別仕様車『ウィルダネス・エディション』を設定すると発表しました。篠原政明が解説します。なおこちらはお台場ではなく大阪に展示されるのでご注意を。

クロストレックにもウィルダネス登場

10月30日、スバルはクロスオーバーSUVのクロストレックに特別仕様車『ウィルダネス・エディション』を設定すると発表した。前日のジャパンモビリティショー2025プレスデイで、フォレスター、アウトバックのウィルダネス仕様を公開しており、それに続く形となる。

インプレッサがベースのクロスオーバーSUVとして登場した『クロストレック』は、コンパクトなボディに本格的なSUV性能を備え、ラギッドかつスポーティなデザインを組み合わせて、都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できる多用途性を実現している。

スバル・クロストレックにもウィルダネス・エディションが登場。
スバル・クロストレックにもウィルダネス・エディションが登場。    田中秀宣

日本では、2012年に登場した初代と2017年に登場した2代目は『スバルXV』の車名で発売されていたが、2022年に発表された3代目となる現行型から世界統一名称の『クロストレック』となった。最新版のプラットフォームやアイサイトX、そしてストロングハイブリッドも設定するなど、新世代スバルの尖兵的存在でもある。

とはいえ、日本市場でクロストレックのイメージは都会派クロスオーバー的で、いまひとつインパクトに欠ける。北米仕様では2023年から『ウィルダネス』というヘビーデューティ仕様が設定されており、これは専用の前後バンパーや拡大されたホイールアーチクラッティング、そして標準モデルより約15mmリフトアップされ、足まわりもチューンしてオールテレインタイヤを履くなど、なかなか本格的。

日本でもクロストレックのイメージアップのため、ウィルダネスの登場が期待されていたが、今回、特別仕様車として『ウィルダネス・エディション』が登場した。

純正アクセサリーと専用パーツを装着

ウィルダネスは、北米仕様では2021年3月に登場したアウトバックを皮切りにフォレスターやクロストレックに設定されていたが、日本仕様ではクロストレックが初となる。

『ウィルダネス』とは、安心安全、快適性といったスバルが本来持つ価値はそのままに、SUVとしての機能強化やラギッドなスタイルで個性を際立たせた、スバルSUVの新しい価値の提案だ。したがって、北米仕様ほどヘビーデューティなバージョンではない。

スバル・クロストレック・ウィルダネス・エディション
スバル・クロストレック・ウィルダネス・エディション    田中秀宣

ベース車は、マイルドハイブリッド(eボクサー)のツーリングもしくはリミテッド。フロントグリル、フードデカール、ガーニッシュ(フロントノーズ、ヘッド&テールランプ)、そして17インチのマットブラックアルミホイールは、既販品のスバル純正用品を装着する。

これに、デコボコ・ブラック塗装のカーゴステップパネル、ドアミラーカバー、ドアアンダーガーニッシュを装着。さらにマッドフラップや225/60R17サイズのトーヨー・オープンカントリーA/T IIIタイヤを履き、アダナイズイエローのホイールデカールやリアの『WILDERNESS』オーナメントで引き締めている。

デコボコ・ブラック塗装とは、特殊塗料と塗布作業で塗装面がボコボコ・ザラザラしており、製品表面に光沢が出ないよう仕上げる塗装方法。通常塗装では飛び石や洗車の拭き上げなどでキズがつき、次第に見栄えが劣化するが、この塗装ではキズがつきにくく目立ちにくいため、クルマがきれいな状態を長く保つことができる。ただし、キズがつかない塗装というわけではない。

そして、トーヨーのオープンカントリーA/T IIIは、オンロードでもオフロードでも、さまざまな地形と気象環境を走破できるオールテレインタイヤだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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