驚異の1000ps実現? ポルシェ新型『カイエン』11月19日発表へ 4代目EVは革新的な充電システム搭載

公開 : 2025.11.12 07:25

ポルシェは新型EV『カイエン・エレクトリック』を11月19日に発表します。現行の内燃機関モデルと並行販売される予定で、最新の電気アーキテクチャーと強力なデュアルモーターを搭載。ワイヤレス充電にも対応します。

シリーズ初のEV 現行モデルと並行販売

ポルシェは、11月19日に新型EV『カイエン・エレクトリック』を発表予定であることを明らかにした。その最高出力は1000psに達すると見込まれている。

2026年初頭に発売される予定で、タイカンやマカン・エレクトリックに続き、ポルシェのEVラインナップに加わることになる。AUTOCARは8月にプロトタイプへ試乗した。

新型『カイエン・エレクトリック』のプロトタイプ
新型『カイエン・エレクトリック』のプロトタイプ

しかし、多くの市場でEV専用として販売されるタイカンやマカンとは異なり、新型カイエン・エレクトリックは現行(3代目)の内燃機関搭載モデルと並行販売される。これはEV普及が予想より遅れている状況に対応し、リスク分散を図るためだ。

ポルシェは、初代モデルから22年を経て登場する4代目カイエンについて「SUVセグメントに新たな基準を打ち立てる」と述べている。

5人乗りで、親会社フォルクスワーゲン・グループの『プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)』をベースとする。800Vの同プラットフォームはマカン・エレクトリックやアウディQ6 eトロンにも採用されている。

カイエン・エレクトリックは、より滑らかなフロントエンド、フレームレスウィンドウ、フラッシュ式ドアハンドルなど、内燃機関モデルとは異なる外観的特徴を持つ。

全長4979mm(49mm増)。ホイールベース3020mm(35mm増)と若干大型化する。来年には流線型のクーペボディが追加投入される予定だ。

108kWhバッテリーにより、600km(WLTP)を超える航続距離を実現する見込みだ。充電速度は最大400kWで、10~80%の充電に要する時間はわずか16分だ。さらにポルシェ初となるワイヤレス充電機能も搭載する。

ドライブトレインとしては、永久磁石同期モーター2基(フロントとリアに1基ずつ)を組み合わせ、最大1000psを発生すると予想されている。

インテリアではポルシェ史上最大規模のディスプレイ群を配置。中央には曲面タッチスクリーンを備える。

カイエン・エレクトリックは19日の発表後、22日にドバイで開催される「アイコンズ・オブ・ポルシェ・フェスティバル」で実車が公開される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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