最大級のスクリーン搭載 ポルシェ、新型『カイエン』の内装公開 物理スイッチも

公開 : 2025.10.02 17:45

ポルシェが新型カイエン・エレクトリックのインテリアを公開しました。ダッシュボードには同社史上最大となる『フローディスプレイ』を採用し、助手席用として14.9インチタッチスクリーンも備えています。

大型電動SUVの次世代コックピット

ポルシェは、新型EV『カイエン・エレクトリック』のインテリアを公開した。同ブランド史上最大サイズのスクリーンを特徴とする。

主役となるのは『フローディスプレイ(Flow Display)』と呼ばれる大型インフォテインメント・タッチスクリーンだ。スクリーンは2つのセグメントに分かれており、大きい方は地図表示や新しい「ムードモード」への切り替えなど複雑な機能に割り当てられ、小さい方はメディア操作、通話、シートヒーターといった主要機能を担当する。

新型カイエン・エレクトリックのインテリア
新型カイエン・エレクトリックのインテリア    ポルシェ

フローディスプレイ下部とステアリングホイールには物理的な操作スイッチが配置され、オーディオやエアコンなど使用頻度の高い機能を操作できる。

中央ディスプレイの両側には、14.25インチの曲面インストゥルメントパネルと、助手席用の14.9インチインフォテインメント・タッチスクリーンが配置されている。後者はマカンと同様、映画鑑賞やゲームプレイに使用可能だ。また、メインメディア出力とは独立したBluetoothオーディオ接続機能も備える。

助手席用スクリーンは、カイエン・エレクトリックのエントリーグレードではオプション装備となり、上位グレードでは標準装備となる。このスクリーンを装備しない場合、シート地に合わせたレザーまたはファブリックのトリムが装着される。

カイエン・エレクトリックは内部構造にも最新技術を取り入れている。ポルシェによれば、108kWhの大容量バッテリーにより、1000ps近い出力と約600kmの航続距離を実現するという。

最大400kWの急速充電が可能で、約15分で10~80%の充電が完了する。さらに、革新的なワイヤレス充電システムもオプションで用意され、充電ケーブルを使わずにバッテリーを充電できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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