【黒木美珠がレポート】レクサスLC500で阿蘇・熊本ドライブ旅!サーキットとの融合で特別な体験に

公開 : 2025.12.16 11:45

オートポリスで展開される実践型ドライビングプログラム

2日目はオートポリスを舞台に、朝から夕方まで複数の体験プログラムが用意された。ドライビングレッスン、GT車両の同乗体験、模擬レースなど、モータースポーツを軸とした実践型プログラムが連続して展開される構成となる。

参加者には女性の姿も多く見られ、純粋に走行を目的とする層と、同伴者として参加する層の双方が混在していた。なかでも盛り上がりを見せていたのが匠工房による板金体験プログラム。トヨタのモノづくりの源流ともいえる板金技術を体験的に学ぶもので、金属を叩き、磨き、成形する工程を通してオリジナルアイテムを制作する内容となっていた。

板金技術の体験で、オートポリスの形のカラビナを制作。見るたびにこの日を思い出せそう。
板金技術の体験で、オートポリスの形のカラビナを制作。見るたびにこの日を思い出せそう。    レクサス

筆者は、レクサス・ロゴを型抜きしてあるオートポリスのコース形状を模したカラビナ制作を体験。表面はハンマーによる成形、裏面は研磨仕上げとし、工程ごとの作業特性を体感できるプログラムである。他の参加者も集中して作業に取り組む様子が見られ、ものづくりの難しさと奥深さを実感する機会となっていた。

加えて、トヨタ東富士研究所より持ち込まれた開発中BEVの試乗体験も実施された。マニュアル・トランスミッションのフィーリングを再現した味付けが施されたレクサスUXであり、一般参加者が開発段階の車両を運転できる点は極めて異例。レクサスとaprの取り組みだからこそ成立する、唯一無二の体験といえよう。

イベントは、単なる走行体験にとどまらず、観光、教育、モータースポーツ、ものづくり体験を横断的に組み合わせた内容となっていた。阿蘇という土地の魅力とレクサスのブランド体験を一体化させた本取り組みは、体験型ツアーの新しい方向性を示すものといえる。今回が2回目の開催となるが、今後の継続開催を期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。

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