一度は訪れたい自動車博物館 12選(後編) 世界のディープ&マニアックなコレクションたち

公開 : 2026.01.02 11:45

マン島自動車博物館

バイクにお詳しい方であれば、マン島の名には聞き馴染みがあるだろう。世界最古の公道バイクレース、マン島TTレースの舞台である。地理的には、英国イングランドとアイルランドの間に位置し、日本の淡路島とほぼ同じ面積の島だ。

このマン島に、非常に興味深い自動車博物館がある。デニス・カニンガム氏とダレン・カニンガム氏の父子が約30年にわたって収集してきた、数百台のクルマとバイクを展示しているのだ。記事内でも紹介されている通り、他所では見られないような極めて珍しい車両がずらりと並ぶ。

マン島自動車博物館
マン島自動車博物館

有名なシトロエンDSもあるが、標準的な仕様ではなく、1365台しか生産されなかった「デカポタブル」と呼ばれる超希少なコンバーチブル仕様だ。どこで手に入れてきたのか、80年前のモーターショーで展示されていたサンビームタルボット90のカットモデルもある。カニンガム父子の熱心なコレクター精神は、尊敬に値する。

【個性的すぎる超レアなクルマたち マン島自動車博物館の展示車両 40選(前編)】
掲載日:2025年5月5日

シトロミュージアム

熱心な自動車コレクターは世界中にいる。その1人、アンリ・フラデ氏はシトロエンの戦後モデルの収集に力を入れるあまり、120台以上のコレクションを築け上げてしまった。何よりも素晴らしいのは、このコレクションを倉庫にしまい込んで自分だけで楽しむのではなく、博物館を開いて誰でも見学できるようにしたことだ。

フランス南部の小さな町カステラーヌにある『シトロミュージアム』には、1934年に発売され、第二次世界大戦後の1957年まで生産されていたトラクシオン・アバンをはじめ、シトロエンのヒストリックカーが所狭しと並べられている。カルト的な人気を誇る2CVも、実にさまざまなバリエーションが展示されている。

シトロミュージアム
シトロミュージアム

ちなみに、フランスには本家シトロエンの公式博物館『シトロエン・コンセルヴァトワール』もある。愛好家なら、両方とも訪れたいところだ。

【シトロエンを120台所有する男 マニア必見のコレクション(前編) 巨大な個人博物館】
掲載日:2025年7月26日

個人で自動車博物館を開いた人の物語

ジャンルを問わず、「いつか自分の博物館を開きたい」という夢を抱いている人は多いのではないだろうか。筆者もそういうタイプの人間で、自分が集めたささやかなコレクションを他の人にも楽しんでもらえたらどれほど嬉しいだろう、と夢見ている。もちろん、個人で博物館を開設するのは簡単なことではない。

この記事は、故郷の英国の町で自動車博物館を開いたパット・ホーキンス氏について紹介するものだ。ホーキンス氏は自身の起こした事業を運営する傍ら、クラシックカーの収集を始めた。病気を乗り越え、地元の食料品店を改装し、多額の費用をかけて自動車博物館を開設した。

カウンティー・クラシックス・モーター・ミュージアム
カウンティー・クラシックス・モーター・ミュージアム

この『カウンティー・クラシックス・モーター・ミュージアム』には、1950年代から1990年代のクルマとバイクが100台以上展示されている。価値の高い希少車だけでなく、ありふれた大衆車やスポーツカーも広く扱っており、来場者はそれぞれの青春時代を懐かしんでいるという。クルマ好きはもちろん、故郷の町にも良い経済効果をもたらしているようだ。

【自分の自動車博物館を開くには? クルマ好きが故郷でコレクションを大公開 揺るぎない決意と愛情】
掲載日:2025年3月2日

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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