フェラーリ・アマルフィ(1) 12チリンドリへ寄せた姿に640ps ローマの改良版ハードを概説

公開 : 2025.12.23 18:05

ステアリングに物理スイッチ復活 広い荷室

ステアリングホイールには、実際に押せるハードスイッチが帰ってきた。以前はタッチセンサーで、操作性で劣ることは否めなかった。レッドのエンジン・スタート/ストップボタンも蘇っている。

ちなみに、このステアリングホイール上のボタンパネルは、既存のローマや296、12チリンドリプロサングエにも後付けで組めるという。英国では7000ポンド(約143万円)請求されるが、カーボン製のボディトリムより有効なお金の使い道では。

フェラーリ・アマルフィ(欧州仕様)
フェラーリ・アマルフィ(欧州仕様)

それ以外の内装は、ローマから継承。素材はくまなく高品質で、お好みの色を指定できる。特別なクルマだと実感させる、繊細で大人な空間へ仕上げることも難しくない。

張りのあるシートは、座面が若干高めながら、座り心地は素晴らしい。身長が高いと、天井からの圧迫感が少なからずありそう。後席は、子どもか荷物用。荷室は見た目以上に広く、開口部の下端も低く、使い勝手が良い。

気になる走りの印象とスペックは、フェラーリ・アマルフィ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フェラーリ・アマルフィの前後関係

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