こんなにあった!フェラーリの地名を冠したモデルたち10選【アマルフィに至るまで】
公開 : 2025.07.30 10:05
7月29日、フェラーリ・アマルフィが日本初お披露目されました。アマルフィの車名は南イタリアの海岸に由来しますが、実は地名が車名になったフェラーリは意外と多い印象です。そこで上野和秀が、過去の事例をまとめました。
もくじ
ー1960年代までは『アメリカ』が多かった
ー1996年:フェラーリ550マラネロ
ー1999年:フェラーリ360モデナ
ー2005年:フェラーリ・スーパーアメリカ
ー2006年:フェラーリ599GTBフィオラノ
ー2008年:フェラーリ・カリフォルニア
ー2009年:フェラーリ458イタリア
ー2017年:フェラーリ・ポルトフィーノ
ー2018年:フェラーリ・モンツァSP1/SP2
ー2019年フェラーリ・ローマ
ー2021年フェラーリ・デイトナSP3
ー資料:地名が車名に採用されたフェラーリ
1960年代までは『アメリカ』が多かった
創立間もない頃から1960年代までのフェラーリは、最大のマーケットだった『アメリカ』の名が与えられたモデルが数多く送り出された。しかし1970年代以降は、排気量と気筒数を組み合わせた車名が主流となってゆく。
こうしたなか1996年に送り出された『550マラネロ』で地名を冠したモデル名が復活し、最新の『アマルフィ』まで受け継がれている。ここではアマルフィが日本初お披露目されたということで、近代の地名を冠した代表的な10台のフェラーリをご紹介しよう。

1996年:フェラーリ550マラネロ
フェラーリの12気筒ベルリネッタは、365GT/4 BBからミドシップが定番だったが、ルカ・ディ・モンテゼーモロ社長の決断により伝統のフロントエンジンに回帰する。
こうして誕生した『550マラネロ』はミドシップ以上の動力性能を実現し、フェラーリの本社所在地の名が与えられた。1966年に登場した365スパイダー・カリフォルニア以来となる地名を冠したモデルとなった。2002年にはF1マティックを採用した『575Mマラネロ』に進化する。

1999年:フェラーリ360モデナ
8気筒ベルリネッタは308GTBから原則的に、排気量と気筒数を組み合わせたモデル名が与えられてきた(F355を除く)。しかし、革新的な新時代の8気筒ベルリネッタとして1999年に送り出されたのが『360モデナ』である。
3.6Lの排気量を示す360に、フェラーリ発祥の地であるモデナの名を組み合わせたモデル名とされた。またフェラーリの本社所在地であるマラネロはモデナ県に属すため、歴史と地元に拘ったネーミングといえる。

2005年:フェラーリ・スーパーアメリカ
550バルケッタに続く559台限定のオープンモデルとして登場したのが『スーパーアメリカ』だ。1950年代に造られたラグジュアリーモデルの410/400スーパーアメリカの名が現代に復活したのである。
575Mマラネロをベースに、フィオラヴァンティがパテントを持つグラス製のルーフが回転して開閉するレヴォクロミコを備え、トップ部分は電気的に濃度を変えられた。エンジンは特別なモデルだけに25psアップした540psを発揮する。

2006年:フェラーリ599GTBフィオラノ
575Mマラネロの後継となる12気筒ベルリネッタとして2006年に送り出されたのが、『599GTBフィオラノ』である。550マラネロ、360モデナに続くフェラーリご当地ネーム3作目となった。フィオラーノは本社に隣接するテストコースがある場所で、マラネロの西に隣接する自治体だ。
日本ではGTBとフィオラノの名が既に意匠登録されていたため、モデル名は599として販売され、日本語版のカタログも車名は599となっていた。






























































































