VW新型『Tロック』 英国価格は約670万円から 全車ハイブリッド化、存在感ある新デザイン採用

公開 : 2026.01.08 07:25

プラグインハイブリッド導入の可能性も

新型Tロックは、フォルクスワーゲン・グループの最新プラットフォーム『MEBエボ』を採用するモデルの中で唯一、プラグインハイブリッド(PHEV)仕様が設定されない。しかし、ブランドCEOのトーマス・シェーファー氏はAUTOCARの取材で、約130kmのEV航続距離を誇るゴルフeハイブリッドのパワートレインを追加導入する可能性があると示唆した。同様に、Tロックのフルハイブリッド・システムも将来的に他モデルへ展開される可能性があるという。

シェーファー氏は、「ゴルフ、パサートティグアン、タイロン、そしてTロックと、主要な内燃機関車をすべて刷新しました。最初の4車種にはPHEVまたはマイルドハイブリッドを、今回のTロックにはフルハイブリッドを用意しています。このプラットフォームはあらゆるニーズに対応しており、いつでも導入できます」と語った。

フォルクスワーゲンTロック 1.5 eTSI 150PS Rライン(欧州仕様)
フォルクスワーゲンTロック 1.5 eTSI 150PS Rライン(欧州仕様)

現在の計画では、この新型Tロックがフォルクスワーゲン最後の新型内燃機関車となるが、シェーファー氏は同社のパワートレイン戦略は柔軟であり、今後も追加導入の可能性があるとしている。

「今後発表されるモデルはすべてEVになるのか」との記者の質問に対し、シェーファー氏は次のように答えた。

「現時点では、このTロックが、内燃機関車として新しいプラットフォームを採用する最後の新型車となります。しかし、欧州連合(EU)の動向など、周囲を取り巻く環境は変化しています。2035年に内燃機関は終焉を迎えるのか? その境界線はどこにあるのか? それらは顧客の判断に委ねられています。需要があれば新型車についても検討しますが、現時点では計画はありません」

使い勝手と質感を高めたインテリア

インテリアは、ティグアンやゴルフと同様に、10インチのデジタルインストゥルメント・ディスプレイ、12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイを備え、物理スイッチもいくらか配置されている。センターコンソールには新開発のマルチファンクション・デジタルロータリーダイヤルが搭載され、ドライブモードやオーディオ音量、各種設定の変更が可能だ。

デザイナーのヴァールブルク氏は、インテリアの「クオリティと組み立て精度」の向上に注力し、「大きな隙間はなく、すべてがシームレス」だと述べた。

フォルクスワーゲンTロック(欧州仕様)
フォルクスワーゲンTロック(欧州仕様)    フォルクスワーゲン

また、直感的な操作にもこだわったという。

「フォルクスワーゲンが考えるもう1つの『クオリティ』とは、デザイン要素を用いて理解しやすくすることです。顧客が目で見ただけで、自動的に理解できるようにしたい」

英国では、『ベース』、『ライフ』、『スタイル』、『Rライン』の4種類のグレードが用意され、各種オプションやパッケージを追加可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。

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