ウニモグとGクラスの中間マシン グレナディア・トライアルマスター・レテック(2) 接地面積3倍なら12x12?
公開 : 2026.03.09 18:10
ポータルアクスルで、能力を更に高めたグレナディア 悪路の走破性は最低地上高が左右する エア圧で接地面積を3倍にすれば12x12? 舗装路での操縦性にも影響なし UK編集部がドイツで試乗
もくじ
ー悪路の走破性は最低地上高にかかっている
ーエア圧で接地面積を3倍にすれば12x12?
ー舗装路での操縦性に殆ど影響なし
ーウニモグとGクラスの中間 普段使いも可能
ーイネオス・グレナディア・トライアルマスター・レテック(欧州仕様)のスペック
悪路の走破性は最低地上高にかかっている
ドイツ屈指のオフローダー・チューナー、レテック社が腕を振るったイネオス・グレナディア・トライアルマスター。そもそも優れる悪路性能は、確実に向上している。
「すべては、最低地上高にかかっています。路面とのアングルが深まり、走破性は素晴らしいものですよ」。同社を率いる、アンドレアス・レナーツ氏が話す。

標準仕様と比較すると、グレナディア・トライアルマスター・レテックのボディが路面へ接する角度は、フロントオーバーハング側のアプローチアングルで、35.5度から45.5度へ向上。リアのデパーチャーアングルも、36.1度から46度へ約10度増している。
ホイールベース間のブレークオーバーアングルは、28.2度から43度へ大幅に拡大。最大渡河水深は、800mmから1050mmに増えてもいる。
エア圧で接地面積を3倍にすれば12x12?
タイヤは、外径が37インチあるオフロード用のBFグッドリッチ。「接地面積は、遥かに大きくなっています」。レナーツが続ける。
車内でエア圧を調整できるシステムと組み合わせれば、更に接地面積を拡大でき、トラクションも得やすくなる。通常の2.5barから0.8barへ落とすことで、約3倍になるという。「そうすれば、4x4ではなく12x12ですね」。彼が微笑む。

通常のグレナディアでも、悪路性能はずば抜けて高い。しかし、セパレートシャシー構造で、同クラスのオフローダーでは重い側にある。重力が大きく影響する、滑りやすい急斜面などでは、ライバルの後塵を拝するかもしれない。
だが、大径タイヤと引き上げられた最低地上高によって、苦手な環境への対応力も大幅に改善しているはず。実際、オフロードコースへ飛び出すと、違いは瞭然といえた。
舗装路での操縦性に殆ど影響なし
雨水が浮かぶドロドロの斜面でも、まったく怯むことはない。走破性の向上具合を数字で表すことは難しいが、従来は走破できなかった場所をクリアできるようになれば、性能は100%増しといえるかもしれない。
高度なアップグレード部品を自ら組めば、より安価にジープ・ラングラーを遥かに超える走破性を、グレナディアへ与えることはできるだろう。しかし、オンロードでの操縦性へ殆ど影響がないことが、トライアルマスター・レテックの大きな強みだ。

ドイツの舗装路を走らせてみたが、幅の広いSUVのように運転できる。オフロードタイヤは、ステアリングの精度へマイナスかもしれないが、そもそも感心するほど正確な反応だったわけではない。
どうしてもこの能力が必要なら、他の選択肢は殆どない。車両込みで17万9280ポンド(約1470万円)のお値段でも、購入を検討することになるはず。




















































































































































































