ブガッティ・ヴェイロン級の加速力 ランボルギーニ・テメラリオ(2) 試乗車は「深呼吸を誘う」価格

公開 : 2026.01.22 18:10

試乗車は深呼吸を誘う金額

ハイブリッド・スーパーカーは、フェラーリでもマクラーレンでも、市場の反応が芳しくない。ウラカンより大幅に価格が上昇するテメラリオも、同様の流れかもしれない。

英国価格は、25万9570ポンド(約5400万円)から。多くのカーボン製アイテムを得るアレジェリータ・パッケージを装備した試乗車は、41万7406ポンド(約8682万円)へ上昇していた。広報車でオプション満載ながら、深呼吸を誘う金額ではある。

ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)
ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)

燃費は、駆動用バッテリーがほぼ空の状態で高速巡航し、8.8km/L。296 GTBは、似た条件で13.4km/Lを記録している。電気だけで走れる距離は実質的に10km程度で、ライバルより短いが、繁華街や住宅地を静かにすり抜けられるはず。

驚異の実力を秘めるロードゴーイング・レーサー

桁違いのレブリミットを実現した、新しいV8エンジンを搭載するテメラリオ。極めて機敏なコーナリングは親しみやすく、エンターテインメント性も出色といえる。コクピットの品質はライバルを凌駕し、人間工学もウラカンより飛躍的に良くなった。

加えて、ハイブリッド・システムの動作は滑らか。V10エンジンは名残惜しいものの、秀抜な動力性能は、ジュニア・スーパーカーの新境地に達したといえる。

ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)
ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)

エンジンの本領を、公道で開放するのは難しい。車重が重く、一体感は得にくい。それでも、驚異の実力を秘めた、ロードゴーイング・レーサーなランボルギーニの降臨だ。

◯:操縦性も動力性能も文句なし ウラカンを超えた限界領域での面白さ ライバル以上の質感を持つインテリア
△:V8エンジンは、V10の個性や魅力に届いていない お高めの価格 若干新鮮味に欠けるスタイリング

ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)のスペック

英国価格:41万7406ポンド(約8682万円/試乗車)
全長:4567mm
全幅:1933mm
全高:1165mm
最高速度:342km/h
0-100km/h加速:2.7秒
燃費:8.9km/L
CO2排出量:272g/km
乾燥重量:1690kg
パワートレイン:V型8気筒3995cc ターボチャージャー+トリプルモーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:3.8kWh
最高出力:920ps/9000-9750rpm(システム総合)
最大トルク:74.2kg-m(V8エンジン)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)
ランボルギーニ・テメラリオ・アレッジェリータ・パッケージ(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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