1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選(後編) 朽ちていく名車 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.02.15 11:45

パッカード・クリッパー(1953年)

この1953年式パッカード・クリッパーの4ドア・セダンの、錆のない比較的綺麗なボディパネルを見てほしい。ターナーズ・オート・レッキングが部品探し中の愛好者に人気があるのも不思議ではない。

1953年には約9万台のパッカードが生産され、生産台数で米国第14位の自動車メーカーとなった。

パッカード・クリッパー(1953年)
パッカード・クリッパー(1953年)

ジャガーMk1

かつては高級車の象徴的存在であったこのジャガーMk1(1955年~1959年)は、優雅さとパワーを失って久しい。

この珍しい個体は、主に米国市場向けに生産された1万7405台の3.4L車のうちの1台であると思われる。一方、英国向けモデルのほとんどは2.4Lエンジンを搭載していた。

ジャガーMk1
ジャガーMk1

フォード・ファルコン(1960年)

ギャラクシーの小型版であるファルコンは、フォード初のコンパクトカーだ。増加する欧州・日本製の小型輸入車に対抗するために設計された。

こちらは1960年式で、生産開始年にあたる。ボディは綺麗で錆もなく、ガラスもすべて残っている。レストアすれば素晴らしい復活を遂げたかもしれないのに、部品取りのために解体されてしまったのは残念だ。

フォード・ファルコン(1960年)
フォード・ファルコン(1960年)

ポンティアック・ファイヤーバード(1978年)

この1978年式ポンティアック・ファイヤーバードは、ターナーズ・オート・レッキングの中心部を貫く灌漑用水路、ワシントン運河の土手に停まっている。

この社外品のサンルーフを取り付けた人は、むしろタルガトップ車を買うべきだったかもしれない。敷地内には、1970年から1981年にかけて生産された2代目ファイヤーバードが12台以上も並んでいた。

ポンティアック・ファイヤーバード(1978年)
ポンティアック・ファイヤーバード(1978年)

シボレーインパラ(1968年)

かつては休暇の大切な旅の仲間だったが、今では忘れられた記憶の静かな証人だ。この1968年式シボレー・インパラのステーションワゴンが、これまでどんな家族旅行を共にしてきたか想像してみよう。両親はこぼれたソーダやミルクセーキに苛立ち、子供たちは「まだ着かないの?」と何度も尋ねたことだろう。

シボレー・インパラ(1968年)
シボレー・インパラ(1968年)

フォードF150

1980年代中頃のこのフォードF150のフロントフェンダーに、誰がどうやってペンキをこぼしたのか不思議だ。さらに言えば、ドアに「NO SAVAS NADA」と落書きされているのはなぜだろう? グーグル翻訳によればスペイン語で「お前は何も知らない」という意味らしい。1つ確かなのは、このF150に残された時間はもう長くはないということだ。

フォードF150
フォードF150

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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