カルト的人気を誇る世界の名車 26選(後編) ラングラー、ディフェンダー、M3など、長く語り継がれるアイコニックな存在

公開 : 2026.02.18 17:45

スバルWRX(1992年)

純正マフラーを装着した状態でも、スバルWRXは姿を見る前にその音で判別できるタイプのクルマだ。水平対向4気筒エンジン特有のサウンドが、ラリーで鍛えられたスバル車の存在を告げる。本質的に自動車愛好家のためのクルマだが、徹底的に改造を楽しむオーナーもいれば、とことん純正にこだわるオーナーもいる。

スバルWRX(1992年)
スバルWRX(1992年)

アウディRS2アバント(1994年)

ポルシェは、アウディ初のRSモデルとなるRS2アバントの開発を支援した。控えめな80アバントをベースに、2.2L 5気筒エンジンを搭載し、その横に大型ターボチャージャーを取り付けた。6速マニュアル・トランスミッションとアウディのクワトロ四輪駆動システムを介して、310psを四輪に伝達した。

今日では四輪駆動は当たり前の存在だが、1990年代半ば、少なくともRS2の属するセグメントでは斬新だった。クワトロシステムの採用により、RS2は冬の山岳地帯でも日常的に使える数少ない高性能車の1つとなった。

アウディRS2アバント(1994年)
アウディRS2アバント(1994年)

ホールデン・ユート(2000年)

ホールデン・ユートの系譜は1951年のクーペ・ユーティリティまで遡るが、『ユート』の名称が正式採用されたのは2000年発売のコモドアVXからである。オーストラリア生まれの乗用車ベースのピックアップトラックは、相反する2つの性格を持っている。商業用トラックとしての側面と、スポーツカーとしての側面だ。

商用車は容赦なく酷使された一方、ホールデンとチューナーHSVが手掛けた高性能モデルは愛好家に喜ばれた。最高出力585psを発揮する6.2L V8モデルもあり、オーストラリア独自の「走り」の象徴と言える。

ホールデン・ユート(2000年)
ホールデン・ユート(2000年)

ルノー・アヴァンタイム(2001年)

ルノー・アヴァンタイムが1999年にコンセプトカーとしてデビューした際、量産化されるとは誰も思わなかった。あまりにも斬新で、ルノー社内ですら必要性が疑問視されていた。しかし、今振り返れば、同社の新たなデザイン言語の象徴として重要な存在だったと言える。

3年間で生産されたのは8557台に過ぎず、商業的には大失敗作と見なされている。ただ、現存車両の大半は、すでにコレクターの手に渡っている。欧州ではアヴァンタイムの愛好クラブも増えつつあるのだ。

ルノー・アヴァンタイム(2001年)
ルノー・アヴァンタイム(2001年)

BMW X6(2007年)

BMW X6のデザインには賛否両論があり、否定派は「SUVとしてもクーペとしても良くない」と断じる。しかし、どれほど激しく批判しようとも、X6が新たなセグメントを開拓した事実は否定できない。歴史が示すように、クラシックカー市場は先駆者に寛容であることが多い。筆者は50年後の旧車イベントで、完全オリジナルの2009年式X6 Mが注目を集めるだろうと予測している。

BMW X6(2007年)
BMW X6(2007年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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