ランクル、ビートル、ミニなど、愛情を注がれ文化的アイコンへ飛躍 カルト的人気を誇る世界の名車 26選(前編)

公開 : 2026.02.18 17:25

クルマは單なる移動手段にとどまらず、文化的にも大きな影響を与えてきました。ビートルからA110まで、世界各地でカルト的な地位を確立したクルマ、そして今後数年でそうなりそうなクルマを26台紹介します。

単なる移動手段ではなくなったクルマ

最も売れているクルマが、必ずしも最も面白いクルマであるとは限らない。普通のドライバーは、ダウンフォースや歴史、馬力、オフロード性能などには興味がない。大抵の人にとってクルマは移動手段でしかない。

しかし、さまざまな理由から愛情を注がれるようになり、時には文化的なアイコンへと飛躍するクルマもある。街中でそうしたクルマを見かけるとすぐにわかる。オーナー同士が手を振り合い、ライトを点滅させ、立ち止まって会話を交わし、故障時には路肩に停めて助け合う。

カルト的な人気を得ている世界のクルマを26台紹介する。
カルト的な人気を得ている世界のクルマを26台紹介する。

本特集では、カルト的な地位を確立した世界各地のクルマ、そして今後数年でそうなりそうなクルマをいくつか紹介したい。括弧内の数字は生産開始年だ。

フォルクスワーゲンビートル(1938年)

世界中で見かけるフォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)は、今や非常に価値あるクルマの1つとなっている。ドイツでは、第二次世界大戦後の苦境から立ち上がる復興の象徴だ。米国では、1960年代から70年代にかけて小型で燃費の良い輸入車の人気が高まったことを示す存在だった。メキシコでは、主にタクシーとして親しまれている。

ビートルは今も人々の目を引く。インターネットのない世界を知らない若い世代でさえ、通り過ぎるビートルを指さして微笑むのだ。

フォルクスワーゲン・ビートル(1938年)
フォルクスワーゲン・ビートル(1938年)

シトロエン2CV(1948年)

ミニやビートル同様、シトロエン2CVもポップカルチャーに浸透している。コレクターからは四輪の神のように崇められ、「単なるクルマではなく生き方そのもの」と説かれる。大まかに言えば、2CVオーナーは改造好きだ。フランスの旧車イベントを歩いても、まったく同じ2CVが2台並ぶことはまずない。

結果として、ありとあらゆる色に塗装され(時には1台に複数の色が混在)、車高を上げたり下げたり、トラクシオン・アバンのフロントエンドを装着したり、ラットロッドに改造されたりしている。GSの4気筒エンジンを搭載した車両も見かけたことがある。

シトロエン2CV(1948年)
シトロエン2CV(1948年)

フォルクスワーゲン・バス(1949年)

フォルクスワーゲン・バス(タイプ2)は商用バンとして誕生したが、1960年代のヒッピームーブメントによって爆発的に人気を高めた。ビートル同様、バスも今やコレクターズアイテムだ。状態の良い初期型スプリットウィンドウモデルには高値がつくことも珍しくない。大衆車がこれほど高値で取引されるという、逆説的な現象が起きている。

フォルクスワーゲン・バス(1949年)
フォルクスワーゲン・バス(1949年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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