意外と知られていないオーストリア生まれの名車 30選(前編) 歴史的なモデルから最新EV、国産ブランドのスポーツカーまで
公開 : 2026.03.01 11:25
BMW Z4
マグナはグラーツ工場でBMWを生産してきた歴史を持つ。2003年に初代X3の生産を開始し、2017年には5シリーズのG30世代が追加された。現行Z4が2018年に発売された際、BMWは再びオーストリアに生産を委託した。
Z4は代々、通常のミュンヘンやディンゴルフィング以外で生産されてきた。初代Z4は米国のスパルタンバーグで、2代目はドイツのレーゲンスブルクで生産された。Z4の生産は2026年3月に終了予定だ。

クストーカ
1960年代半ば頃、英国と米国でキットカーブームが全盛期を迎えていた。ゲルハルト・ヘラーは、オーストリアもこの手作りスポーツカーブームに乗るべきだと考えた。レーベンを拠点に、クストーカというメーカーを立ち上げたヘラーは、フォルクスワーゲン・ビートルをベースにしたストラトを開発。当初は完成車販売を計画していたが、グラスファイバー製ボディの出来が芳しくなかったため、キット方式での販売に切り替えた。
ストラトは約135台が生産された。その後、クストーカは1971年にフォードGT40をモチーフにしたV8エンジン搭載のハリケーンを発表し、約100台を販売した。同社の最も成功したモデルはバギーファンと呼ばれるビーチバギーで、350台ほどが売れた。

デンゼル
ヴォルフガング・デンゼルは自身の名を冠した会社を設立し、第二次世界大戦後に残されたフォルクスワーゲン・キューベルワーゲンのフロアパンを基に木製ボディ車の生産を始めた。スポーツモデルはさらに洗練されている。ポルシェ356と同様の流線形で低く構えたスタイルを特徴とし、当初ビートル用のフロアパンを使用したが、後に専用設計のシャシーへ移行した。デンゼルはまた、フォルクスワーゲンの水平対向4気筒エンジンをベースに独自のチューンドエンジンを開発し、1.5L版では最大86psを発揮した。
このオープンカーは、1954年のアルペンラリーで1.3Lモデルが総合優勝を果たし、1960年に会社が倒産するまでに約300台生産された。

デウス
2020年にウィーンで設立されたデウスは、電動ハイパーカーのヴァイアンを投入した。イタルデザインとウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングが同車の開発に参画している。
最高出力2200psのヴァイアンは2025年に生産開始された。価格は220万ユーロ(約4億円)で、わずか99台の限定生産となる。0-100km/h加速1.9秒、最高速度400km/h。充電時間はわずか20分で、480kmの航続距離を実現するとされている。

画像 オーストリアの自動車メーカーが生んだ現代のスポーツカー【KTMクロスボウとデウス・ヴァイアンを詳しく見る】 全25枚



























