意外と知られていないオーストリア生まれの名車 30選(前編) 歴史的なモデルから最新EV、国産ブランドのスポーツカーまで
公開 : 2026.03.01 11:25
ジャガーIペイス
Iペイスはオーストリアで生産された最初のジャガーではない。最初のモデルはEペイスだった。両モデルともマグナ・シュタイアのグラーツ工場で生産されたが、同工場の柔軟性を如実に示していると言える。同一工場、同一ラインで異なる駆動方式の車両を生産する能力を有していたからだ。
ジャガーがオーストリアでのIペイス生産をいかに評価していたかは、2018年にグラーツでワールドプレミアを行った事実からも窺える。生産は2024年に終了した。

ジープ・グランドチェロキー
ジープはまさに米国車らしいブランドだが、欧州向けのグランドチェロキーはオーストリアで生産されている。マグナ・シュタイアの顧客であり、現地生産モデルには米国製と区別するため「G」の接尾辞が付与される。
ジープ・グランドチェロキーは1993年の発売当初からオーストリアで生産されており、グラーツ工場では2005年から2010年にかけて欧州市場向けにコマンダーとクライスラー300Cも生産されていた。

KTMクロスボウ
KTMの四輪車部門は、二輪車部門とは別の工場で生産を行っている。KTMの四輪車はグラーツで生産されているものの、マグナ・シュタイアによる委託生産ではなく、KTM自らが手作業で組み立てているのだ。
クロスボウに加え、同じ工場ではスーパーカーのGT-XRも生産している。そのカーボンファイバー製モノコックはザルツブルクにあるカーボテック社で生産されたもので、オーストリアの自動車産業に深く根差している。クロスボウの組み立てには約60時間を要するが、最高出力500psのGT-XRは購入者のカスタマイズに合わせて手作業で1600時間を費やす。この手間が25万ポンド(約5200万円)という価格設定の理由の1つだ。

(翻訳者注:この記事は「後編へ続きます。」)
画像 オーストリアの自動車メーカーが生んだ現代のスポーツカー【KTMクロスボウとデウス・ヴァイアンを詳しく見る】 全25枚



























