【新章突入第3回!連載:清水草一の自動車ラスト・ロマン】#29 サニーカリフォルニアは紙のように軽かった!

公開 : 2026.03.06 11:45

「うげえっ、遅いっ」に激しく感動!

今やクルマは、信頼性が低ければ低いほどロマンであり、遅ければ遅いほど面白い。「うげぇっ! 速いっ!」なんて驚きはもう、どんなクルマに乗っても感じないが、「うげえっ、遅いっ!」には激しく感動する。サニーは、まさしくソレだった。

オレ「いやー、地味な国産旧車、いいなぁ」

大貴族号の車内にて筆者(左)と遠藤イヅル氏(右)。この模様は後日、遠藤氏の連載にて!
大貴族号の車内にて筆者(左)と遠藤イヅル氏(右)。この模様は後日、遠藤氏の連載にて!    清水草一

遠藤氏「いいでしょう?」

オレ「それも1980年代っていうのがいいな。なにしろ自分が免許を取った頃のクルマですから」

遠藤氏「これより前だと完全にクラシックで、値段も高くなりますしね。ただ、このクルマでも、直すのは結構大変でした」

オレ「そうなんですか?」

遠藤氏「80万円で買いましたけど、そこから120万円くらいかかっちゃいました。まあ、自分のこだわりゆえの面もありますけど」

合計200万円か……。

思えば大貴族号の車両価格が200万円。納車前整備費が約100万円。なんだかんだで、似たような水準に落ち着いている。

私は大貴族号を、自動車ラスト・ロマンとして購入したが、遠藤氏のサニーカリフォルニアのほうがはるかに古いこともあり(1985年式)、部品の調達を考えると、さらにロマン満点なようだ。気軽に『地味な国産旧車、いいなぁ』なんて言ったらバチが当たる。ロマンは甘くないぜ!

(つづく/隔週金曜日掲載、次回は3月20日金曜日公開予定です)

記事に関わった人々

  • 執筆

    清水草一

    Souichi Shimizu

    1962年生まれ。慶応義塾大学卒業後、集英社で編集者して活躍した後、フリーランスのモータージャーナリストに。フェラーリの魅力を広めるべく『大乗フェラーリ教開祖』としても活動し、中古フェラーリを10台以上乗り継いでいる。多くの輸入中古車も乗り継ぎ、現在はプジョー508を所有する。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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