F1初心者向け 2026年シーズンの新ルール解説(後編) 抜本的にレース内容が変わる! ドライバーらの反応は?
公開 : 2026.03.07 12:05
速さを見せているのは?
テストの調子(バロメーターとしてはあまり頼りにならないが)について言えば、順調なチームよりも、苦戦しているチームを見極めるほうが容易だった。ホンダ製エンジン搭載のアストン マーティンは魅力的な外観だが、バーレーンでの周回数不足と基本的なペースの低さ(AMR26は初期セッションで最速タイムから4.5秒ほど遅れていた)は懸念材料だ。
ほとんどの人は、メルセデスAMGとジョージ・ラッセルを優勝候補として予想しているが、マクラーレンのノリスとオスカー・ピアストリの存在を忘れてはならない。一方、フェラーリのハミルトンとシャルル・ルクレールにも明るい兆しが見えている。
潜在的な問題

新時代を曇らせる技術的な論争は、F1につきものである。今回は、メルセデスが圧縮比をめぐって大騒ぎを起こしている。同社の新しいV6エンジンは、常温の静的試験では規定の16:1の比率に準拠しているが、サーキット走行中はその制限を超えていると言われている。
これは、メルセデスのワークスチームやその顧客(マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌ)にとっては巧妙なF1エンジニアリングの好例と言える一方、アウディ、フォード、ホンダ、フェラーリのエンジンを採用しているチームにとっては露骨な不正行為である。
当初、メルセデスのトト・ヴォルフ代表は他チームに対し「自分のやるべきことをやれ」と愚痴を止めるよう促し、レッドブル・フォードのパワートレインを特に強く称賛した。これがフェルスタッペンを面白がらせたことは明らかだ。
レギュレーションの見直しは、F1の勢力図を揺るがしかねない。ただ、歴史を振り返ると、必ずしもそうではないことが分かる。どのような展開になるか予想は極めて難しいが、まずは新シーズン、新時代の幕開けをしっかり見届けたい。

















