完成度は歴代最高! シボレー・コルベット E-レイでスコットランドへ(2) 製造品質はドイツ水準 初めて欲しいと思った

公開 : 2026.04.07 18:10

圧倒的な能力をオールシーズン楽しめる

海沿いの国道A832号線を抜け、フィヨルドを登るワインディングへ。フェラーリ296 GTBなら、リミテッドスリップ・デフとクイックなステアリング、直感的なパワートレインが相乗し、一気呵成にタイトコーナーを巡れるはず。

かたや、コルベット E-レイはホイールベースが2722mmと長く、リアのトラクションは間違いないが少し単調。サスペンションとステアリングは、しなやかで繊細なマクラーレンアルトゥーラほど、ドライバーとの以心伝心を図れない。

シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

より軽いライバルで垣間見る緊張感を退けつつも、機敏さでも届いてはいないだろう。とはいえ、10万ポンド(約2100万円)ほど英国ではお手頃。長距離ドライブは安楽で、四輪駆動だから荒天時は明らかに頼もしい。

ハイブリッドのコルベットという目的を、E-レイは見事に具現化した。ミドシップでモーターがフロントタイヤを駆動しても、V8エンジンの主張は強く、本来のDNAを失っていない。圧倒的な能力を、オールシーズン楽しめる。その完成度は、歴代最高にある。

シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)のスペック

英国価格:15万3440ポンド(約3222万円/試乗車)
全長:4688mm
全幅:2025mm
全高:1234mm
最高速度:289km/h
0-100km/h加速:2.9秒
燃費:7.9km/L
CO2排出量:289g/km
乾燥重量:1920kg
パワートレイン:V型8気筒6162cc 自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:1.9kWh
最高出力:643ps/6450rpm(システム総合)
最大トルク:82.1kg-m/4500rpm(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック(リア)/四輪駆動

シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シボレー・コルベット E-レイでスコットランドへの前後関係

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