伝説のアウディ『クワトロ』がスーパーチャージャー付きV8&MTで蘇る アナログな最新レストモッド 英国企業が製作中
公開 : 2026.03.25 12:05
1980年代に登場したアウディ・クワトロが、英国のレストモッド企業によりV8エンジンとマニュアル・トランスミッションを搭載する「アナログ」なモデルとして開発されています。ベースとなるのはB7型RS4です。
RS4のシャシー+クワトロのボディ
1980年代に登場したアウディ・クワトロが、英国のスタートアップ企業、オーデイシャス・オートモーティブ(Audacious Automotive)によるレストモッドで、スーパーチャージャー付きV8エンジンを搭載して生まれ変わる。
これは彫刻家でありクラシックカーの修復家でもあるマック・ザグレウスキー氏の発案によるものだ。今回手掛けるクワトロは、スチールとアルミニウム製のボディを用いた受注生産車だが、カーボンファイバー製ボディによる量産化も計画されている。

このモデルは、2006年に発売されたB7型のアウディRS4(2代目)の性能と、クワトロのスタイリングを融合させたものだ。RS4のシャシー、エンジン、電子制御システムが、現代風にアレンジされたクワトロのボディシェルと組み合わされている。
ザグレウスキー氏はAUTOCARに対し、この構想は「モディフィケーション(改造、改良)というよりは、コンティニュエーション(継続、復刻)を目指したものです」と語った。
「これは『もしも』という問いかけです。もしアウディがこのプラットフォームを継続していたら、最終的にはこれに近い形になっていただろうか? そして、重い5気筒ではなく、軽量なV8になっていただろうか? そうした問いには答えがありません。しかし、わたし達が目指しているのは、現代的なフィーリングと、機械的に本来あるべきフィーリングを両立することです」
なぜV8エンジンを選んだのか?
オリジナルのクワトロは5気筒ターボエンジンが特徴だったが、ザグレウスキー氏率いる開発チームは、ベースとなる2代目RS4に搭載されていた4.2L V8エンジンを採用している。
B7型を選んだ理由はいくつかあるとザグレウスキ―氏は語ったが、最大の決め手は、クワトロのコンセプトである「実用性が高く、楽しく、そしてアナログなフィーリング」に最も合致していた点だという。

例えば、現代のRS3をベースにしていたら、そのコンセプトには合致しなかっただろうと同氏は言う。なぜなら、B7型RS4がリアバイアス(トルセン・ディファレンシャル)であるのに対し、RS3はフロントバイアスの四輪駆動(ハルデックス・ディファレンシャル経由)であるため、「刺激度は比べ物にならない」からだ。
さらに、RS3のプラットフォームではトランスミッションがオートマティックに限定されてしまうため、「アナログ」なマシンを作るという目的が達成できないという。ザグレウスキー氏は、RS3のシャシーはRS4よりも剛性が低く、「サスペンションの性能も及ばない」と主張する。
したがって、RS4のプラットフォームを採用することで、オリジナルの魅力を保ちつつ、手応えのあるマニュアル・トランスミッションを備えたクワトロスタイルのクルマを作ることができる。同時に、比較的新しい高性能車ならではの剛性と安定性も獲得している。
「現代のクルマが持つ(デジタル的な)運転体験や、クラシックカーでは到底及ばない要素よりも、この機械的な奥深さや運転体験への主体性を重視するドライバー層が増えている、あるいは以前から存在していたのではないかと思います」とザグレウスキー氏は語った。
画像 アウディ・クワトロが現代的な高性能モデルとして復活【オーデイシャス社のレストモッドとオリジナル車を詳しく見る】 全23枚

























