合計修理費は購入金額超え? トラブルとその顛末記(その3)【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #13】

公開 : 2026.04.24 12:05

数ヵ月かけて原因を特定。その結果は……

主治医は多忙を極めるゆえ、ウチのサニーだけを診るわけにはいきません。しかしその中で、少しずつ原因究明にあたってくれました。

『エンジンルームのバッテリープラス端子も溶損』

トラブルの原因がわからず、内装を全剥ぎし、配線を辿って究明することに。手元に写る追加の分岐は雨などの腐食により、接続部が粉のような状態になっていました。
トラブルの原因がわからず、内装を全剥ぎし、配線を辿って究明することに。手元に写る追加の分岐は雨などの腐食により、接続部が粉のような状態になっていました。    オートサービス&パフォーマンス・エンドウ

『エアコンのコンデンサーファンを一機追加した際の配線と、エアコンの作動回路がおかしい』

『アースも全体的に怪しい』

と、都度連絡が入ります。時には『配線がひどい』という写真も。しかし根本的な原因はわからないままでした。

そこで内装を全て剥ぎ、丁寧に配線を辿る地獄のような調査に突入。数ヵ月に及ぶ悪戦苦闘の末、以前に行った配線加工で起きた悪い事象や、配線の腐食をその場しのぎで直し続けたため結果の現在に至ったのでは、という結論に達しました。

しかも、エアコンに関しては新車時の装着自体にミスがあったようです。当時は物品税の関係で、エアコンはディーラーで装着していました。

合計修理費でそれなりの中古車が買える

その後、ヒューズボックスの修理、膨大な量の配線修理、整理、作成、引き直しなどを実施。こうして『本丸』は落城しました。主治医曰く、たいへんな難作業だったそう。嗚呼、なんとお礼を言ったら良いのでしょう。

これに通常の車検整備、タイミングベルト、前輪ブレーキパッド、後輪ブレーキホースの交換などを行い、サニーさんはまたまた調子ヨシ! となりました。

作業中の様子。内装を全て剥ぎ丁寧に配線を辿る、まさに地獄のような調査です……。
作業中の様子。内装を全て剥ぎ丁寧に配線を辿る、まさに地獄のような調査です……。    オートサービス&パフォーマンス・エンドウ

気になる費用は……原因究明費を含め、これまたそれなりの中古車が1台買えるほどかかっています。合計修理費は、購入金額を大幅に超えました(涙)。旧車、ヤングタイマー道、やはり甘くはありません。

しかし、不人気車なのにそこまでする……? いえ、愛があるから乗り切れるのです!

次回は、再び車内の快適性向上について取り上げる予定です。

(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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